本書には、「あんまり言ってこなかったことを書かないと意味がない」という思いから、これまで公にしてこなかった父・辰夫さんとのエピソードも多く盛り込んだ。同書には6度のがんを経験したと記述してあるが、アンナは、17年の十二指腸全摘手術の後、腎臓にがんができたことを説明し、「人間は腎臓が2つあるのですが、1つはなくても生きていけるので、私自身が自分の腎臓をあげようと思った」と告白。「その時、お医者さまに言われたのは、辰夫さんはがん体質なので、アンナさんが腎臓をあげてもがんになるかもしれない。将来のことを考えると、娘さんに腎臓を残してくださいということがありました」と提供を断念した経緯を明かした。その後、辰夫さんは腎臓を摘出し、人工透析の日々を経て、10ヶ月後に亡くなった。
そんな辰夫さんとの最後の会話については「親子げんかをして、口を利かないで亡くなっちゃいました」と回答。「『もう少しケンカしないで話しておけばよかった』と聞くのですが、私たちの場合はけんかがあいさつだったので、そこに関しては落胆はなくて、私と父らしい最後だったなと思っています」とほほ笑んだ。
アンナは、1972年東京生まれ。父は俳優の梅宮辰夫、母は元モデルのクラウディア。スカウトをきっかけに、19歳でモデルデビュー。『JJ』『CLASSY.』『VERY』など数々の女性ファッション誌の専属モデルを務め、カリスマ的な人気を博す。2002年には、娘・百々果(ももか)を出産。
本書では、免疫療法や民間療法には頼らず、抗がん剤、手術、放射線治療という「標準治療」の“フルコース”を選択した経緯と、その後約2年にわたる治療の過程を詳細に綴っている。治療に向き合う中での葛藤や心境の変化、日々の出来事が率直な言葉で記されている。
さらに、父・梅宮辰夫さんの秘話や晩年の様子、母・クラウディアさんへの思い、米国で暮らす娘・百々果さんへの感謝も収録。家族との関係性や、それぞれへの思いが赤裸々に描かれる。昨年「出会って10日婚」として話題となったアートディレクター・世継恭規さんとの電撃再婚に至るまでの経緯も明かされており、闘病と並行しながら新たな人生の一歩を踏み出すまでの背景が描かれている。

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