中には着エロをやらせる事務所も... 元アイドルが教える悪徳事務所の見分け方

中には着エロをやらせる事務所も... 元アイドルが教える悪徳事務所の見分け方

 2012年にアイドルとしてデビューし、現在はアイドルの振付師として活躍する加藤未来が、現役アイドル&アイドル志望者に伝えたい業界裏話を暴露!? 第1回は「アイドルになる方法」。悪徳事務所って本当にあるの? アイドル事務所の実態から悪いスカウトに引っかからない心得まで、アイドル業界の裏側をレクチャー。

――加藤未来さんは、Fleur*(ふるーる)というアイドルグループで見たことがありましたが、簡単な自己紹介をお願いします。

加藤未来(以下、加藤) 2012年4月に開催された「春のラジ館まつり2012」で、ソロアイドルとしてデビューしました。その後、2013年7月にFleur*に加入し、ソロ活動も続けながらユニットとしても活動しました。2014年4月にアイドルを卒業して、今は地下アイドルさんたちの振付師をしています。

――初回のテーマは、"アイドルになる方法"ですが、加藤さんがアイドルになった経緯を教えてください。

加藤 私は小さい頃にモーニング娘。さんが好きだったくらいで、アイドルになろうとは思ってもいなかったんです。もともとダンスが好きだったので、ダンスのインストラクターを目指して、有名な芸能人や作曲家などを輩出している、ある専門学校に通っていました。でも、そこでアニソンを歌うコンテストで優勝してしまい、それがきっかけでアニソンやアイドルに興味を持つようになりました。そして、専門学校ではアイドルソングのコンペもたくさんあって、私の声質がアイドルっぽかったので仮歌【編注:作曲家がプレゼン用に作った曲(アーティストやアイドルに提供する曲)を仮に歌うこと】をよく頼まれたんです。それで、そのときコンペで落選した曲を自分の歌として買い取り企業向けのプレゼンで歌っていたら、「ラジ館まつり」への出演オファーをいただき、以前所属していた事務所から声がかかったんです。

――それでアイドルになったんですね。

加藤 アイドル志望じゃなかったんですけど、学校の先生方に進路の相談をしたら「アイドルいいじゃん!」って全員に言われてしまって(笑)。それで事務所に所属してアイドルの仕事を2年間やってました。

――アイドルへの道で普通に思いつくのがオーディションやスカウトだったりするんですが、ほかのアイドルはどんな経緯でアイドルになっているんですか?

加藤 私が振付けを教えている地下アイドルの子たちはメイド喫茶あがりが多いです。メイドさんの中にはもともと事務所所属の子もいるけど、メイドさんはステージで歌うことがあるので、そこでライブが楽しいって思うようになってアイドル活動を始める子がけっこういます。ただ事務所所属の場合は自分からアイドルのオーディションを受ける子は少ない感じですね。あとは自分で主催ライブをやりながらフリーで活動している子もいますよ。

――最近よく見かける"アイドル募集"みたいなオーディションを受ける子は、意外と少ないんですか?

加藤 私の周りだと少ないです。アイドルになりたい人は多いのでオーディションを受ける人もいると思いますが、スカウトが多いかも。もともとメイドさんとかコスプレイヤーとかモデルとか、何か自分の興味ある分野で活動している人たちが、偶然声をかけられて事務所に所属したりっていうのもけっこうあります。でもジュニアアイドルの芸能事務所って星の数ほどあるから、アイドルになりたいと思っている人は若い人ほど騙されちゃうことがあるんです!

――加藤さんは怪しい事務所から声をかけられたことはあるんですか?

加藤 高校生のときにありました。今もあるジュニアアイドル系の事務所で、体験レッスンも一度受けてみましたが所属はしなかったです。調べてみたらそこの事務所、特別扱いされている子はレッスン代を払わなくてもいいけど、そうじゃないと月5~6万くらいのレッスン代を取られたり、年一回撮影する宣材写真にもお金がかかるということがわかったんです。

――体験レッスンを受けたということですが、レッスン内容はどんな感じだんたんですか?

加藤 "レッスンになっている子"と"なっていない子"がいました。基礎ができてない子たちのことをまったく考慮していないレッスン内容で、基礎がない子たちは追いつけていない感じでした。たぶん特別扱いになっている子のレベルに合わせたレッスンなんだと思います。レッスンになっていない子はただお金を払っている子なんだと思いましたね。

――つまり"レッスンになっていない子"たちというのは、事務所の経営のためにお金を巻き上げられている子たちってことですかね?

加藤 ただカモにされているだけなんだろうなっていうのがわかったので、私はその事務所に入りませんでした。活躍している所属タレントがいて「がんばればその子みたいになれる」と言われた子たちがレッスン代を払い、事務所はそのお金で経営するというシステムだと思うんですけど、そこの事務所って所属タレントがドラマの脇役やエキストラで出たぐらいの人しかいなかったので、所属タレントにも疑問を抱きましたよ。そもそもスカウトされたときに契約の話までされたんです。スカウトしてすぐに契約の話って、さすがに高校生の私でもおかしいと思いましたね。

――スカウトマンって東京だと渋谷の竹下通りとかでみかけますが、悪徳事務所のスカウトマンの見分け方ってあるんですか?

加藤 まずチェックするのは身なりですね。悪い事務所のスカウトマンって服装がきたないんですよ。歯もタバコのヤニがすごかったり。ビジネスって外見も大切だから、いい事務所のスカウトマンは身なりもきちんとしているんです。

――悪徳事務所のスカウトマンって、やっぱり強引に事務所に入らせようとするんですか?

加藤 そうですね。すぐに事務所に連れて行こうとするのは悪い事務所のやり方。ちゃんとしている事務所なら、未成年の場合は「保護者と話し合って後日連絡してください」って名刺を渡します。宣材写真代やレッスン代で運営している事務所はすぐに契約させてお金を巻き上げようとするんです。

――なるほど。でも中にはレッスン代を払ってでも勉強してがんばりたいという子もいると思います。真っ当な事務所のレッスン代っていくらくらいなんでしょう?

加藤 私が勉強で通っているダンススクールは平均1レッスン2千円なのでそれを基準に考えていますが、高いところでも1レッスン5千円しないですよ。だから週1回のレッスンで2~3万円だとぼったくりかなって思いますね。ボイストレーニングはプロに頼むと高いですが、月7~8万円だと高すぎかな。

――ぼったくられる以外にも事務所の怖いところってありますか?

加藤 1年間レッスンを受けた事務所はこわかったです。そこの事務所はレッスンスタジオも持っていたのでボイストレーニングを無料でやりませんかって誘われたんですよ。で、通い始めて変だと思ったのが"所属タレント同士で連絡をとってはいけない"っていうルール。ボイストレーニングのときにほかのレッスン生と会うんですけど、連絡先を聞けないのであいさつをする程度だったんですよね。でもこのルールってほかの事務所でもあるようで、有名なアイドル事務所に所属していた友だちもそうだったんです。だからユニットを組んでいても相方の連絡先を知らないと言ってました。

――それってもしかすると事務所の悪口を言わないようにとか、所属タレント同士で給料を確認しあわないようにって考えているんですかね?

加藤 そうかもしれないですね。私はそのルールには疑問があったし、レッスンをしてくれていた先生も事務所に不満があるようで、私に「この事務所はやめたほうがいい」と言っていたんです(笑)。確かにほかにも変なところがあって、私はそこの事務所に所属していないただのレッスン生なのに、ライブに出るなとかほかの企業向けのプレゼンに出るなとか言われたんですよ。だから最終的にはその事務所でボイストレーニングを受けるのをやめました。

――それって事務所が気になる子を早いうちから囲い込んでるってことですか!?

加藤 そうです。囲い込みでした。

――そうした経験をしてきた中で、未来さんが以前の事務所に所属することにした決め手はなんだったんですか?

加藤 私が所属を決めた事務所は信用できる人からの紹介だったんです。スカウトだったけど、きちんとオーディションを受けて合格してからの所属でしたし、お世話になっていたボイストレーニングの先生とそこの事務所の社長の仲が良かったから安心できました。そこは宣材写真の撮影もレッスン代も無料でしたよ。変な事務所があるのを知っていたので、不満もなかったです。アイドルとしてちゃんとした仕事ももらえていましたから。

――アイドルとしての仕事をくれない事務所もあるんですか?

加藤 私の友だちに着エロをやらされていた子がいました。そこの事務所はオーディションもちゃんとやっていなくて、女の子なら誰でもいいんじゃないかっていうレベルの子も所属していたんです。それで事務所を調べたら着エロを作っている会社だったんです。だからアイドルライブをやっていても、裏では所属の子たちがそういうのもやらされていたのかなって思いました。所属タレントを大切にしていないですよね。その事務所にいた私の友だちは全員事務所を辞めました。悪い事務所だと所属してもアイドルという商品として売ってくれないので、事務所選びは注意が必要ですね。

■加藤未来のアイドルになるための三か条
その1 事務所からスカウトされてもすぐに所属を決めないこと。
事務所に有名人はいるのか、所属タレントやその活動内容まで調べましょう。芸能の仕事をしている人が近くにいるなら相談しましょう。

その2 日頃からアイドル業界について研究をしておくこと。
本気で芸能の仕事をしたいなら業界についてきちんと調べて学びましょう。スカウトされただけで喜んでいる子が一番危ないパターン。

その3 "今の自分"を正しく知っておくこと。
誰もがアイドルになれる時代と言われているけど、トップクラスのアイドルは日々自分を商品として磨き上げています。夢を見るだけではなく、自分と売れている人は何が違うのかを考えましょう。
(取材・文/スメラギ・ケイ)

■加藤未来
1991年9月3日生まれ。2012年4月の「春のラジ館まつり2012」でソロアイドルとしてデビュー。2013年7月にFleur*に加入し、ユニットでも活動。2014年4月にアイドルを卒業し、現在は振付師として活動中。デビュー以前からバックダンサーとしての豊富な経験があり、現役アイドル時代もステージのダンスは自分で振付けをしていた。10月4日に初主催ライブを開催予定。
[加藤未来オフィシャルブログ「天然記念人物ミライ」]  http://ameblo.jp/kato-miku/
[Twitter]  https://twitter.com/39notweet

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