エロゲー業界に感謝と恩返しを! milktub結成25周年記念ライブ『milktub 25th Anniversary M25 TOKYO』レポート!

エロゲー業界に感謝と恩返しを! milktub結成25周年記念ライブ『milktub 25th Anniversary M25 TOKYO』レポート!

 明るくおバカで底抜けにポジティブなパンクロックサウンドで、リスナーたちに元気をドーピングし続けて25年のサウンドユニット・milktubが、7月24日、東京・渋谷CLUB QUATTROにて、ワンマンライブを開催した。
 milktub結成25周年記念となる今回のライブは、奇しくもボーカル・bambooの43歳の誕生日当日に開催。また歴代の人気楽曲を網羅するオールタイムベストなセットリストであると同時に、今年で歌手活動を引退する盟友・佐藤ひろ美もゲスト出演するというスペシャルな内容となっていた。モッシュあり、ダイブあり、笑いあり、涙あり、抱き枕ありと見どころ満載なステージが展開した。 

 今回はそんなライブの模様をお届けしよう!

■アッパーチューンの連発で爆走!

 ライブは、タイトなビートとへヴィなギターが超ポップなメロディとともに疾走する「Love Song」で幕を開けた。ロックスターを夢見ていたかつての少年時代を回想しつつ、今もまだ夢を追いかけている途中というmilktubのスタンスを歌い上げたこの曲は、まさに今日のオープニングにピッタリ。爆音に背中を押されるようにボーカル・bambooとギター・一番星☆光が前に躍り出ると、フロアに集った満場の観客も一斉に拳と掛け声を上げて応える。すさまじい一体感だ。

 この勢いに乗って、「MAKE ME HAPPY」「Rumbling Life」「春夏冬ROCKN’ROLL」と、今までmilktubがリリースしてきたオリジナルアルバムのリードナンバーが立て続けに披露される。いずれも劣らぬ、パンク&ポップチューンで会場の熱気はグイグイ上昇していく。

 一気に4曲を歌い上げたbambooは、一息つきつつ「今日は楽しんでいこうぜ!」と宣言。また、満員御礼となっているフロアを見渡しつつ「普段からこのくらい(ライブに)来いよ!」と冗談交じりにコメントし会場を爆笑の渦に巻き込む。ステージ上とフロアの距離感を感じさせないbambooの親しみやすいキャラクターに、会場はアットホームな空気に包まれた。

 そこから「今も現在進行形で中二病だ!」と宣言する「Fourteen-Sick」、チョッパーベースとミクスチャー風味な歌メロが最高にクールな「NO,THANK YOU!!!」と、高速ナンバーがライブ序盤を盛り上げた。

■パンクサウンドに乗せて抱き枕が宙を舞う!

 中盤に差し掛かると、歌も担当したという点でmilktub初となる美少女ゲームソング「永遠の翼求」(PCゲーム『聖鍵遣いの命題《プロポジション》』主題歌)をはじめ、「LOST CHILD」「Go a head」とシリアスかつハードな楽曲を披露し、音楽的な懐の深さを見せつけてくれる。

 しかし、このままで終わらせてくれないのが彼らだ。固いサイリウムを振り回すのが危険なら、柔らかいものを振り回せばいいということで、抱き枕を一心不乱に振り回すライブイベント「抱き枕奇祭」を毎年開催しているmilktub。続く「甘えん坊将軍~大奥は抱き枕編」では、その様子を再現するかのように、bambooと一番星☆光の姿をプリントした抱き枕が4本もステージ上からフロアに投げ込まれた。ハイスピードなパンクチューンに乗せて、観客の頭上を抱き枕がダイブする様はなかなかに圧巻。異様な熱気が会場を包み込む。

 かと思えば、OVA『バカとテストと召喚獣~祭~』エンディングテーマ「月曜がキライ」では、「Monday! Monday!(揉んで! 揉んで!)」のコールに合わせて無我夢中に何かを揉みしだくモーションを繰り返すbamboo&オーディエンス。まったくもって意味は分からないが、謎の熱狂と一体感に会場は陶酔しているようだった。

■汗と涙まみれ! 感動の佐藤ひろ美ステージ

 ライブも折り返しを迎えるタイミングで、ゲスト・佐藤ひろ美がステージに登場した。bambooとともにエロゲーソング業界を盛り上げてきたビッグネームの出演に、観客席からは大きな声援が上がる。

 株式会社Sの代表取締役社長を務めている佐藤は、後進育成という社長業務に専念するべく今年いっぱいで歌手活動を引退する予定だ。bambooはそのニュースを聞いた時、すぐに佐藤に連絡を取り今回のライブ出演をオファーしたという。新たな人生のスタートラインに立つ盟友を、ライブで応援したいという粋な計らいに応えて、佐藤はこの日のステージに立ったのである。

 長年の交流が培った、まるで夫婦漫才のような軽快なノリでbambooと思い出話に花を咲かせた佐藤は、milktubが作曲を手掛けた初期の人気ナンバー「ラブレター」(PC用ゲーム『グリーングリーン』朽木双葉エンディング)を熱唱! 観客席からも「ひろ美! ひろ美! ラブレター!」とコールが飛びかった。

 そして佐藤とmilktubにとってターニングポイントとなったTVアニメ版『グリーングリーン』主題歌「Guri Gur」では、bambooもコーラスとして参加。夢の共演が実現。最後の楽曲となった「ハローグッバイ」(PC用ゲーム『グリーングリーン3ハローグッバイ』オープニング)では、感極まって涙をぬぐう姿もみせながらも、堂々と歌い上げた佐藤に、観客席からは暖かな拍手がやむことはなかった。

 そんなしんみりムードを振り払うかのように、佐藤と入れ替わりでステージに立ったbambooはひたすら前向きなパンクチューン「未来地図」を熱唱する。観客とともに「フレーフレー! ひろ美!」とエールを送ると、ステージ上に再登場した佐藤は号泣。汗と涙と友情と感動。それらが混然一体となった、エモーショナルなステージが繰り広げられた。

■エロゲー業界へのリスペクトを込めて、ライブはフィニッシュ!

 苦楽を共にした友に送る熱いメッセージを直球パンクサウンドに乗せて歌う「件名:ありがとう」「ダンステリアは終わらない」で佐藤を送り出したmiktub。

「milktubは文化祭のようなもので、これからもこんな感じでやっていくと思う」「ちょっとライブから足が遠のいても、俺らは数年後も変わらずやっているので、嫌なことや辛いことがあったらライブハウスに捨てに来てくれ」

 Bambooが力強く今後の活動について語ると、ライブは終盤戦へと突入。
「Ever Green」では、ステージに向かって紙テープを投げ込むというサプライズ演出で演奏を盛り上げ、「鐘ノ音ヘブン」ではタオルを力いっぱい回して全身で楽曲に乗りまくる観客たち。そして「バカ・ゴー・ホーム」では、「おうちに帰ろう」と力いっぱいシンガロング。この日一番の一体感に包まれながらライブ本編はフィニッシュを迎えた。

 だが、誰一人として帰宅する者などいない。盛大なアンコールに呼ばれて、ステージに舞い戻って来たmilktubは、自分たちを育ててくれたエロゲー業界への「感謝」と「恩返し」の思いとともに、これまでユニットとかかわってきたエロゲーブランド名を歌詞に盛り込んだアンセムソング「ロックンロールエロゲ2016」を熱唱。そして“面白くない世の中を面白くすればいい”と最上級にポジティブなメッセージをポップに歌い上げる「有頂天人生」で、再び観客たちと大合唱。大きな盛り上がりの中でアンコールを終えた。

 一向に熱気冷めやらぬフロアに三度登場したbambooと一番星☆光は、「ふたりだけでできる精一杯を見せたい」ということで、ふたりきりのダブルアンコールを敢行した。bambooは練習中だというアコースティックギターを弾きつつ、アコースティックバージョンの「SMILE ENERGY」を力いっぱい歌い上げる。その横で、一番星☆光がしっかりとエレキギターで支える。milktubというユニットの姿を、もっともシンプルな形で見せてくれたふたりの奏でる音楽は、しっかりとリスナーの心に届いたはずである。

 最初から最後まで、全力投球のステージを見せてくれたmilktub。bambooは、「バンドやユニットは25周年を過ぎると、毎年がチキンレース。いつ終わってもおかしくない」とMCで自嘲気味に語っていたが、バンドの勢いとファンの熱気がある限り、きっと30周年や40周年……いや50周年も夢じゃない! そんな風に思える充実の25周年記念ライブであった。

取材・構成/有田シュン(シティコネクション)

■milktub 25th Anniversary M25 TOKYOセットリスト
1.Love Song
2.MAKE ME HAPPY
3.Rumbling Life
4.春夏冬ROCKN’ROLL
5.Fourteen-Sick
6.NO,THANK YOU!!!
7.久遠の翼求
8.LOST CHILD
9.Go a dead
10.甘えん坊将軍~大奥は抱き枕編
11.おとなチャレンジ
12.Fu-kin Hi-kin 2008
13.月曜はキライ
14.ラブレター(佐藤ひろ美)
15.Memory on the beach(佐藤ひろ美)
16.星空(佐藤ひろ美)
17.GuriGuri(佐藤ひろ美)
18.ハローグッバイ(佐藤ひろ美)
19.未来地図
20.件名:ありがとう
21.ダンステリアは終わらない
22.Ever Green
23.鐘ノ音ヘブン
24.Happy Go
25.バカ・ゴー・ホーム
EN1.ロックンロールエロゲ2016
EN2.有頂天人生
WEN.SMILE ENERGY

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