
こざき亜衣が「週刊スピリッツ」で連載中のマンガ、『あさひなぐ』(小学館)の実写映画化&舞台化が決定! 映画のほうは主演を西野七瀬(乃木坂46)、舞台の主演は齋藤飛鳥(乃木坂46)が務める――21日、乃木坂46のアニバーサリーライブ「5th YEAR BIRTHDAY LIVE」(さいたまスーパーアリーナ)にて発表されたビッグサプライズに、乃木坂ファンは大喜び。
映画は3月にクランクインし、今秋全国公開。西野は映画初出演にして初主演となる。舞台版は5月20日より上演予定とのことで、「ああああぁぁぁ、見たすぎる!」「映画主演うれしー!」「推し2人が主人公とか! おめでとう」などと、ネット上では盛り上がっているようだ。
『あさひなぐ』は、ちょっと珍しい高校の薙刀部をテーマとしたマンガ。運動音痴で、体力があるわけでもない主人公の新入生・東島旭がひょんなことから薙刀部に入部し、癖のある同級生や先輩、ライバル校の選手と出会っていくという物語。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」、9位。第60回(15年度)小学館漫画賞一般向け部門を受賞した人気作だ。
超必殺技が飛び出すわけでもなければ、特段、才能に恵まれているわけでもない。むしろ同時に入部した同級生たちより劣るところも多いが、旭は泥臭く根性で奮闘を続け、次第に薙刀の魅力に目覚めていき、“強い”とは何なのか? を考えていくという、今時では少年マンガ誌でも減り続けているような熱い熱い物語だ。
スポーツ紙などの報道によると、西野はクランクインに向けて、すでに胴着姿で薙刀の稽古を始めており、齋藤も来月から稽古が始まるとのことだが、高校時代は美術部で薙刀の経験があったわけではない原作者のこざきは1年もの時間をかけて薙刀を取材したとか。映画初主演で、運動や部活経験もさほどあるわけではない2人が、それぐらいの稽古量で大丈夫なのだろうか?
また主人公の旭は薙刀未経験者という設定だが、部の先輩やライバル校には上級者もいる。舞台版には井上小百合、新内眞衣、若月佑美、生駒里奈、堀未央奈、衛藤美彩、北野日奈子といった面々が出演予定だが、彼女たちの“薙刀成熟度”も気になるところ。特に旭にとって憧れの先輩で部内最強、インターハイにも出場歴ありという宮路真春役を誰が演じるのかは気になるところ。
気になるといえば、薙刀といえば決められた形の正確さや美しさを競う演技競技と、剣道のように防具をつけて打ち合う試合競技とがある。原作マンガ『あさひなぐ』で主に描かれるのは試合競技なので、せっかく西野七瀬&齋藤飛鳥という乃木坂ファンが誇る可愛い2人が出演するというのに、クライマックスになるであろう試合シーンでは面を被ることになるはずなのだ。
原作マンガでは、マンガ的表現で面を被っていながらも表情がきちんと描かれているが、これを実写でどうやって表現するのか。不自然にアップが多用されたり、下手なCGで処理されてしまうと試合中の緊迫感は薄れてしまいそう。映画なら舞台ならばなおさら難しそうだが、面は無しになってしまうのだろうか。グッと“薙刀の試合”感が薄れてしまいそうだが……。
そのほか少しふくよかな先輩、ヤンキーっぽい同級生もいる個性豊かな『あさひなぐ』のキャラクターたちを演じるには「乃木坂だと美人が多すぎて……」という声や、作中では美人とも可愛いとも言われることも少なく、泥臭く根性で頑張る旭役に西野七瀬&齋藤飛鳥ではイメージが乖離しすぎているといった、乃木坂ファンによる自慢しているのか卑下しているのかよくわからない意見もあった。たしかに演じるキャラとの距離感は気になるところ。
もちろん原作コミックファンと思しき一部からは反発の声も上がっているし、乃木坂46メンバーが多数出演することに「『あさひなぐ』を乃木坂に乗っ取られた」と受け取るファンも多い。加えて、すでに21巻まで刊行、今月末には新刊22巻も発売と、かなりボリュームのある『あさひなぐ』の物語から、どこをどう切り取り、構成していくのか? というポイントを気にする声も。
一方で原作者・こざき亜衣は映画&舞台化発表にあわせて、素直に喜びのコメントを寄せているし、Twitter(@kozaki_ai)によると発表があった21日のライブにも足を運んで、ライブを楽しんでいたようだ。原作者がここまで喜んでいるのだから、原作ファンがガッカリという作品にはならないだろう――まずはそう信じて、今後公開される続報に注目していきたい。
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