進化が止まらないAIは、私たちの暮らしに密着したスマホとも融合しAIスマホが誕生した。Appleの「Siri」やGoogleの音声アシスタントもAIではあるが、AIスマホができることはさらに拡大している。
2023年度は4モデルのみだったAIスマホが一気に拡大の見通し
今はまだ少数派のAIスマホだが、今後は主流になっていくと予想されている(「MM総研」調べ)
MM総研は2024年8月29日、AI(人工知能)スマートフォンの出荷台数推移・予測についてまとめるとともに、一般消費者1468人にAIスマートフォンの購入意向についてのアンケート調査を実施した。AIスマホの定義は、1.端末に搭載される生成AIにより通信を介さずとも音声/画像/映像などのコンテンツを効率的に生成・変換・編集できる 2.AI機能を実現するSoC(システム・オン・チップ)を搭載 3.メーカーがAI機能を訴求もしくはAIスマートフォンと位置付けているという、3つを兼ね備えていることとした。
2023年のAIスマホ出荷台数は385.3万台だったが、2024年度は1149万台と一気に増加している。その後の予測も右肩上がりとなっており、2028年度は9割近くがAIスマホになると予想されている。
2023年度、発売時点でAIスマホ機能を利用できた端末はGoogleのPixel 8/Pixel 8 Pro、サムスン電子のGalaxy S24/Galaxy S24 Ultraの4モデルのみ。だが2024年度は、Galaxy Z Fold6/Galaxy Z Flip6に加え、発売済みのGalaxy S23シリーズやGalaxy Z Fold5/Galaxy Z Flip5など9モデルがアップデートによりGalaxy AIに対応。GoogleもPixel 8aに加え、2024年8月に発表したPixel 9シリーズ4モデルが順次発売を予定している。
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若年層ほどAIスマホの購入意欲が高い傾向にある。あとは価格とのバランスだろう(「MM総研」調べ)
GalaxyやPixelの動きに後れを取っているのがiPhoneで、2024年8月現在、AIスマホとして利用できるモデルはない。
(「MM総研」調べ)
また、AIスマホで利用したい機能については、1位「Webページの要約や翻訳」(37.2%)、2位「Web検索のサポート機能」(36.9%)、3位「リアルタイムでの対面の音声通訳や通話時の通訳、チャット翻訳」(34.9%)、4位「迷惑電話対策機能」(32.7%)、5位「写真・動画撮影時のシーンを自動分析」(30.9%)となった。上位2つがWeb検索時のサポート機能となっており、スマホでの検索行動をもっと便利にしたいと考えている人が多いようだ。
ChatGPTをはじめ、個人の生成AI利用はますます顕著になっているため、AIスマホの普及にもそれほど時間はかからないだろう。どんなことができるようになるのか、機能の充実に期待したい。
出典元:【MM総研】
※サムネイル画像は(Image:「ソフトバンク」公式サイトより引用)
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