セイコーグループ(東京都中央区)は、約1200人を対象としたアンケートで時間に関する生活者の意識・実態を探る毎年恒例の「セイコー時間白書」をこのほど発表した。約6割が「タイパ(タイムパフォーマンス=時間効率)は社会に定着した」と実感する一方で、半数強が「『何でもタイパ』に違和感がある」と答えるなど〝タイパ疲れ〟の兆し見られた、としている。



 調査では、「なるべく早く正解にたどり着きたい」が約8割、「なるべく無駄な時間は過ごしたくない」が7割を超えるなど、日常的に時間効率を重視している様子がうかがえた。スマートフォンの利用形態にも表れており、7割近くが「情報収集の際にすぐにスマホなどに頼って頭で考えない」と回答。「スマホなしで考える時間」は「5分以内」が6割を超え、「0分」人も2割余りとなった。

 一方で「時には立ち止まってひとつのことを考えたい」には7割以上が、「何もしない時間を増やしたい」には約半数が「あてはまる」と答えるなど、相反する感情でゆれる現代人の戸惑いも感じられたとしている。

 「時間学」が専門の千葉大学大学院の一川誠教授は「タイパという物差しはこれからも続くと思うが、時間をかけたいこと・かけたくないことは人それぞれなので、何にでもタイパを求められてしまうと満足を感じられず、タイパ疲れになってしまうのでしょう」と話している。

 セイコーグループは「時の記念日」(6月10日)にちなみ、2017年から毎年「セイコー時間白書」を発表。
今回の調査は今年4月12~15日に、15~69歳の男女1200人を対象にインターネットで実施した。詳細はセイコーグループのホームページ。