稲葉太地が作・演出を手がけるショー『シャルム!』は、パリを舞台にした華やかなレヴュー。集大成ならではの、男役の魅力がたっぷりと堪能できるショーになりそうだ。「アダルトな雰囲気のプロローグから、スーツにハットの場面、軍服を着た中詰、黒燕尾など、宝塚歌劇の王道の中に、花組のいろんな面が見えるものになっています。トップになって初めてのショーも稲葉先生で、そのときは“ひな鳥”をイメージしたようなキラキラしたプロローグだったのですが、それから5年が経ち、このように変化しましたという姿を楽しんでいただければと思います」。
2014年のトップ就任から5年あまり、トップスターとして花組を牽引してきた明日海。「たくさんのお役と素敵な作品に出会うことができ、その中で悩んだり、打ちひしがれたりと、常に自分との戦いでした。でもやっぱり、宝塚が大好きで、男役が何よりも好きという思いでここまでやってきました。卒業する日までは、公演のこと、サヨナラショーのことに専念して、自分が納得するものに仕上げたいと思います」。
公演は8月23日(金)から9月30日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、10月18日(金)から11月24日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは9月15日(日)発売開始。
取材・文:黒石悦子