迫力の朗読で暴君の“業”を体現、声優陣の『マクベス』開幕

迫力の朗読で暴君の“業”を体現、声優陣の『マクベス』開幕
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声のプロフェッショナルが奏でるリーディングシェイクスピア『マクベス』が、11月27日に東京・サンシャイン劇場にて開幕した。

深作健太が2016年から構成・演出を手がけてきた朗読劇シリーズのうち、『ハムレット』『ロミオとジュリエット』に続いて3作目のシェイクスピア悲劇となる本作。主君を倒してスコットランド王の座に就いたマクベスが暴政を働いた挙げ句、復讐に倒れるさまを描いたこの作品について、深作はパンフレットで「イギリスの演劇界では〈災いをもたらす〉と恐れられて来ました」とその“因縁”を紹介する。併せて新型コロナウイルス感染症の蔓延を示唆しつつ、「厄災の年の終わりに、あえて上演させていただきますからには、いっそ最高の〈厄落とし〉に出来たら」と願いを込めた。

回替わりで登場する声優陣のうち、取材日だった初日のキャスティングは、神尾晋一郎、古賀葵、代永翼、増元拓也、竹内栄治、帆世雄一の組み合わせ。黒を基調とした衣装に身を包むキャスト陣の中で異彩を放っていたのは、マクベス役を務める神尾の金髪&白シャツ姿だ。舞台の上手・下手・中央の奥には、計3本の大きな十字架。轟く遠雷や吹きすさぶ風音、高まる心臓の鼓動など、これから展開される不穏なストーリーを予感させる音響をバックに、6人は「マク・ベス……」と暴君の名を呪詛のように唱え、ゆっくりと台本を開く──。

神尾が立ち上げたマクベス像は、勇猛果敢にして小心者。妻と謀って先君を暗殺するも、王位の重圧に耐えきれず錯乱していく“業”の深さを緩急自在に表す。紅一点となる古賀はマクベス夫人のほか、マクダフ、バンクォー、イングランド将軍の息子役にも挑戦。夫をそそのかす媚態から一転し、命乞いする少年のひたむきな声色にいたるまで、見事な演じ分けで客席を魅了した。マクベスを取り巻く複数の登場人物に扮した代永・増元・竹内・帆世の4人はいずれも、気迫のこもった朗読で作品の世界観を支える。
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