新納慎也、初演出ミュージカル『HOPE』開幕で「心を動かしに来て」
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新納慎也が上演台本・訳詞・演出を手がける「Musical『HOPE』」が10月1日に開幕。これに先立ち、報道陣向けのプレスコールと取材会が行われた。

韓国芸術総合学校の卒業制作として誕生し、2019年に韓国で初演された本作は、イスラエルで実際に起こった裁判をモチーフにした法廷劇。劇中では、とあるユダヤ人ベストセラー作家による原稿の所有権をめぐってイスラエル国立図書館と争う老女エヴァ・ホープの数奇な運命が描かれる。タイトルロールには、ミュージカル初挑戦の高橋惠子がキャスティング。ホープが守り続けている原稿が擬人化した“K”は、永田崇人と小林亮太がWキャストで演じる。

プレスコールで披露されたのは冒頭と中盤以降の計4曲。ホープの原稿に対する執着をいぶかしむ面々がかわるがわる登場する「エヴァ・ホープ」(M1)は法廷で耳にする木槌のリズムが印象的なオープニングナンバーだ。続いて、長きにわたった裁判の結果が出るタイミングで「行かない」(M2)と言い出すホープが現れる。高橋は、意固地になっているホープの強烈なキャラクターを歌声に滲ませた。そんな彼女をたしなめるKの「さよなら」(M3)で、小林はチャーミングな魅力を振りまく。

この3曲が終わった段階で、新納はマスコミの後列に設置された演出家席から自ら楽曲説明を加えるサービス精神を発揮した。なんでも、次の「読まれたことのない原稿と読まれたことのない人生」(M20)のあとに訪れるシーンの「高橋さんが圧巻なんですが、気になる方は本編で」という。歌い出しでは、永田扮するKが哀愁漂う声音とたたずまいで観客を劇世界へと誘った。