【ネタバレ】『吉祥寺ルーザーズ』支え合って一歩踏み出す負け組たち
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聡(増田貴久)と幡多(片桐仁)が変化するための一歩を踏み出した『吉祥寺ルーザーズ』(テレビ東京ほか)第5話。



聡はオンライン家庭教師の登録をし、過去学校で見舞われた何らかのトラウマを克服しようと行動に移し始める。対人関係に不安を抱えながらも少しずつ社会復帰を進めようとする聡の姿に触発されたのは、幡多だ。芸人になるという夢を後回しにし続け、本業の実演販売でも売れ残り在庫を大量に抱える幡多の、芸人志望らしい姿が初めて見られた。コンビを組む相方が見つかってから参加しようと考えていたというネタ見せにピン芸人として参加することを決め、夜リビングで1人ネタを書く。



「聡の成長は嬉しいけどなんかちょっと寂しいっていうかさ。負け組から抜け出したら、もうここにいる必要はなくなっちまうからな」とは幡多が桜(田中みな実)にこぼした言葉だが、確かにこれは彼らの悲しき運命でもある。今現在"負け組"だからこそここに集った面々である以上、それぞれの問題が解決すれば自ずと卒業の時が来るのだ。



「(聡のことは応援しているものの)いつまでもここで一緒にダラダラ楽しく過ごしたいって気持ちもあるんだよな」という幡多の言葉からも、彼らにとってなんだかんだこの"訳ありシェアハウス"がいつの間にか居心地の良いパラダイスと化しており、みな悩んだり焦ったりしながらも絶賛人生のモラトリアム謳歌中なのだろう。「早くこの嘘だらけの家から出て行かねぇとな」と口に出し決意を新たにしなければならない程に、きっとそれぞれにとって住み心地も抜群に良くなってきているのだろう。それはともすれば"ぬるま湯"にもなり得る危険性をはらんでもいる。