【ネタバレ】『インビジブル』高橋一生と柴咲コウが証明する、いい役者の条件
拡大する(全1枚)
20220522_inv_01.jpg

いよいよ面白くなってきた。ついにキリコ(柴咲コウ)の正体が明らかになった『インビジブル』。第6話は、「新章開幕」のサブタイトルにふさわしい、胸躍る新展開となった。


父の善悪を切り分けたのが、キリコとキリヒトだった


裏社会の人脈に精通し、多国語を自在に操るキリコ。そのチートすぎる能力をどこで手に入れたのかが謎だったが、キリコの父こそが"インビジブル"の元祖であり、弟のキリヒト(永山絢斗)と共に幼い頃から犯罪の英才教育を受けてきたのだった。


キリコの父は、法で裁けない悪人に罰を与えるために罪を犯してきた。法と社会という観点から見れば悪。だが、キリコの父にはキリコの父なりの正義があった。まさに正義と悪が混在したキャラクターだ。


そんな父の中に内在する善悪をそれぞれ切り分けたのが、キリコとキリヒトだった。キリコは父のしていることが許せなかった。父から受け継いだその優秀すぎる能力も、キリコから見れば呪いだった。一方、悪の部分のみを強く継承したキリヒトは、父が掲げた使命感からも背き、ただ金のために犯罪を重ねる殺人コーディネーターになり果てた。やがて父の存在さえ疎ましく思ったキリヒトは父を殺し、姉弟の道は決裂。弟を純粋だった子どもの頃に戻すことが、キリコの願いだったのだ。


そして、そんな弟からゲームとして提示されたのが、今回登場した"ドクター"の事件。医療器具によって拷問を施し、最後はターゲットを薬物死に追い込む"ドクター"は、当初、外科医の樫谷健治(吉沢悠)の方かと思われた。だが、本物の"ドクター"はその母・加代子(銀粉蝶)だった。この母子の関係が、おのずとキリコとその父にオーバーラップされてくるところが、第6話の大きなポイントだ。