連日にわたって報道されている「クマ出没」のニュース。被害者も後を絶たず自治体は対策に追われています。
そうした背景もあってか、ある調査では約8割の人が「クマの出没増加で不安を感じる」と回答していたみたい。もはや他人事ではないクマ対策について、世の中の人々はどのように考えているのでしょうか。
【クマ増加で登山にも影響が…】
いまや山中だけでなく市街地にも出没するようになったクマ。
無料の天気予報サイト「てんきとくらす」が3594名を対象におこなった調査によると、クマの出没が増えたことを受け、77%が「不安で慎重になったり、登山をためらう」と回答していたのだとか。
また「(クマ出没増加は)登山を計画するうえで影響があった」と答えた人も半数におよんでいます。
具体的な影響を尋ねたところ、「行く山を変更した」(61.6%)がもっとも多く、次いで「安全対策を強化した」(39.9%)、「計画を中止・延期した」(29.1%)といった意見が寄せられました。
【具体的な対策は?】
昨年と比較すると、今年のクマの被害は桁違い。これから先はより現実的な対策をしていく必要がありそうです。
今回の調査においても「クマの出没報道を受けて対策を強化した」という人が約4割いました。さらに具体的な対策について尋ねてみると……こんな声が寄せられていたの!
・クマ鈴やラジオを携帯する(76.2%)
・クマの出没情報の確認(68.8%)
・クマ撃退スプレーを新たに購入・携帯するようになった(57.4%)
・食べ物やごみの管理をより厳重にするようになった(43.2%)
・複数人で行動することを徹底(23.4%)
まずはできることから始めてみましょう。登山の予定がある人は頭に入れておくといいかもしれません。
【参考にしたい「クマ遭遇リスクマップ」もあります】
ちなみに、「てんきとくらす」を運営する日本気象株式会社では、クマによる被害の軽減を目的とした「クマ遭遇リスクマップ」を公開しています。
AI技術を活用して、人の生活圏におけるクマとの遭遇リスクを地図上に表示。クマの生息地そのものではなく「人とクマとの遭遇が発生するリスク」に焦点を当てているため、人が立ち入ることが少ない山林はリスクが低く評価されています。
しかしながら、山林はクマ本来の生息域であり、潜在的に遭遇リスクがあることをお忘れなく。登山や山菜採りの参考にはしないほうが賢明ですが、「人の生活圏におけるリスク」としては参考になりそうです。
※「クマ遭遇リスクマップ」においてリスクが低く評価されている地域であっても、クマに遭遇しないことを保証するものではありません。あくまで相対的なリスクの高さを示す参考情報としてご活用ください。
参照元:てんきとくらす、クマ遭遇リスクマップ、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ
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