■日本の伝統的な奥ゆかしい美しさを伝えたい
また、森英恵さんはフランス人が日本に興味を持っていることを感じ、日本の和の美しさ、伝統的な奥ゆかしさを紹介したいと考えました。
「言葉で多くを語らなくても、ファッションが語ってくれます。日本人として、日本の美意識を理解してくれるように作っていくというのが私の理念です。」
こういった想いをもって、森英恵さんはファッションを作り続けてきたのです。
■手仕事で丁寧に作られた服がもたらすもの
森泉さんは「ママモリ(森英恵さんのこと)が作った服は、フィットしていて着心地が良く、女性が生えることをテーマに作っているので美しい。オートクチュールで丁寧に作られているところを見ると、長く愛用しようという気持ちになります。そのため、ママモリが着て、母が着て、私が着ている洋服もあるんです。」と語り、丁寧に作られた洋服を三世代にわたって着ることによって世代間の交流ができることを説明。
森英恵さんは、「手仕事のすばらしさを感じる服は、ささっと作られた服とは違います。着心地が良いもの、本当に美しいものはジェネレーションには関係がありません。私はアメリカで日本製のチープなものが売られていることに憤慨して海外で仕事を始めました。手仕事で丁寧に作られた服を通して若い世代に日本の美意識や伝統を受け継いでもらいたいと思います」と話しました。