
仕事や人間関係がスムーズにいかず、悩んでいるとき。大切な人を失って、心が塞いでいるとき。心のモヤモヤが拭い去れず、落ち込んでいるとき。身近な人からの慰めの言葉よりも、見ず知らずの人が何気なく放った一言が心にじんわり響くことってありますよね。
インターネット上の掲示板サイト「発言小町」に立てられた「他人の何気ない一言に助けられました」というトピックが大反響を呼び、今年1月には寄せられたコメントをまとめた本を出版するに至ったそうです。
「ええ話や、大好きこんなトピ!」「素敵なお話ばかりで鼻水、ズルズルです。」「このトピとレス、外では読めません。どれを読んでも泣けてくるから」「傷ついている時は、沢山のありふれた慰めの言葉より、心ある『一言』が効きますね。」とネットユーザーらがコメントしている一言ストーリーを同掲示板から抜粋してご紹介します。
●ある日の朝、寝坊してしまい膝も痛くて急げないので思い切ってタクシーに乗りました。運転手のおっちゃんが「仕事も失敗して、怪我もしてしまって何もかもうまくいかないんです」とぼやくと「長い人生でたまたま良くないことが近い時期に起こっただけだ。あなたは大丈夫だ。元気出して頑張りなさい」と言ってくれたんです。見ず知らずの人でしたが心にジーンと沁みました。
●大学院を卒業し大学に着任したての頃、自分の研究が上手くいかず、大学での人間関係にも悩み、講義も上手く出来ている気がせず落ち込んでいたとき、推薦状を書いた学生から志望していた所に受かったという報告を受けました。その生徒に「先生、どうも有り難う」と言われたとき、自分の仕事の意味を初めて解った気がしました。