
セクシーでスレンダーなボディのバービー人形。「アメリカの女の子たちの憧れだし、大きくなったらバービーのような体型を手に入れたいと願う子どもも少なくないわ」と、大学2年生で20歳のガリア・スレイェンさんは話します。
ガリアさん自身もバービーファンの女性のひとりで、高校在学中にはなんと等身大のバービーを制作したんだそうです。しかしながら、この等身大バービーが「現実的ではない体型」だとして、各メディアでとりあげられることになりました。
ガリアさんはバービーの身長を5フィート9インチ(175センチ)と仮定して作ってみたところ、バストは39インチ(99センチ)、ウエストは18インチ(約46センチ)、ヒップは33インチ(約84センチ)というあり得ない体型に。もし現実に存在するならば、女性の体重は110ポンド(約50キロ)となりBMI値は16.24で拒食症と認定される「やせ型」となります。BMI値が17以下の場合は骨粗しょう症を誘発したり、月経が止まってしまう可能性もある危険な数値です。
この人形は2月半ばの「National Eating Disorder Awareness Week(NEDAW)」期間中にガリアさんが通うハミルトンカレッジで展示されました。NEDAWは拒食症への理解を深め、早期の治療を促すことを目的とした取り組みです。ガリアさんは15歳のときに拒食症になった経験があり、療養中に他のひとたちにも拒食症の危険性を知ってもらうためにこのあり得ない体型の「等身大バービー」を作ったのだとか。