6月23日放送フジテレビ系「VS嵐」。対戦ゲストに、ソフトボール女子日本代表キャプテン・上野由岐子率いる女子アスリートチームを迎えて、熱戦を繰り広げた。
プラスワンゲストの楽しんごのがんばりもあって、嵐チームは奮闘するが、惜しくもアスリートチームの持つ「プロの技」に完敗してしまった。アスリートの中には、嵐が2年の歳月をかけて鍛錬してきたゲームに対し、「ウォーミングアップにもならない」と言い放った者もいた。この一言に、嵐は精神的にもノックアウトされてしまうのである。
事件が起きたのは、名物ゲーム「クリフ・クライマー」。岸壁や岩場を体ひとつでよじ登る「ロック・クライミング」と非常によく似たゲームである。体ひとつで登るところまでは「ロック・クライミング」と同じだが、「クリフ・クライマー」は、登るための道具や、それを競技者に手渡すためのサポートがつくのが通常のスタイルだ。
だがしかし、この通常スタイルを拒否し、「道具もサポートも一切なしでゲームに挑戦する」と宣言する者が現れた。フリークライマーの、尾川智子である。彼女は23歳のときにクライミングを始めて以来、数々の世界大会で優勝。現在はロープ無しでクライミングを行う「ボルダリング」で日本人では初のV12を果たすなど、その名は世界に知られている。
プロとして世界で活躍する彼女にとっては、「クリフ・クライマー」のセットなど、取るに足らないレベル。けれど嵐にとっては、約2年もの間日々鍛錬を積み重ね、近年やっと攻略してきた「大きな山」なのだ。「制限時間内に誰の助けも借りずに制覇する」と宣言した尾川に、櫻井翔は恐る恐る尋ねた。「尾川さんにとって、これ(クリフ・クライマー)はどの程度のものですか?」