オウム真理教、工藤会…悪と戦った警察庁長官が銃弾3発を浴びても犯人を憎まないワケ

オウム真理教、工藤会…悪と戦った警察庁長官が銃弾3発を浴びても犯人を憎まないワケ
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1994~1997年に警察庁長官を務めた國松孝次さんは、暴力団対策法を制定したほか、オウム真理教事件で指揮を執るなど重大犯罪に携わってきた。在任中は狙撃されて全治1年6カ月の重傷を負ったが、犯人を憎んではいないという。その訳を、ノンフィクション作家の野地秩嘉さんが聞いた――。
※本稿は、野地秩嘉『警察庁長官 知られざる警察トップの仕事と素顔』(朝日新書)の一部を再編集したものです。
■市民生活への危険を未然に防ぐ法律を制定
【解説】暴力団対策法

1991年に施行された暴力団対策法の正式名称は「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」。
法律の条文は長い。
「暴力団員の行う暴力的要求行為について必要な規制を行い、及び暴力団の対立抗争等による市民生活に対する危険を防止するために必要な措置を講ずるとともに、暴力団員の活動による被害の予防等に資するための民間の公益的団体の活動を促進する措置等を講ずることにより、市民生活の安全と平穏の確保を図り、もって国民の自由と権利を保護することを目的とする」
この法律は國松孝次が刑事局長だった時に成立したものだ。
國松の警察人生で、世の中にもっとも影響を与えた行政施策でもある。その法律を現場で支持したひとりの刑事がいたが、彼はのちに自殺する。
【國松】刑事局長だった当時、暴力団対策法の制定に携わりました。その時、福岡県警の捜査四課長だった古賀利治君が力になってくれました。思い出の刑事です。

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