![[ナガコが見た!ミュージックビデオ日本史]Vol.12 サロンイベント「スナック永子」を振り返る番外編 [最終回]](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FPronews%252FPronews_column_202011271100174268_f398_1.jpg,zoom=600,quality=70,type=jpg)
点をつなぐ役割「スナック永子」とは、MV専門ライターとして勝手に活動していた当方が、2005~13年まで開催していた不定期イベントである。会場は、惜しまれつつも閉店した西麻布スーパーデラックス。音楽や演劇、アートイベント等で知られていたハイブリッドなスペースにて、映像を中心としたクリエイターが夜な夜な集い、スクリーニングやパフォーマンスを行う。そして、有志の女性陣がドレスアップをして出迎える。それが、大雑把にいえば我らがスナックのあらましである。
ことの発端は、ただの思いつきだった。当方は、執筆業に加え、MVの上映展や制作者の交流会開催、音楽映像製作者協会の立ち上げ、ストリーミングサイトの編集長等、それぞれに点在している映像クリエイターを横につなぐ活動を行っていた。
2000年頃には、日本のMVの隆盛期にあたる90年代の一大ムーブメントの影響に加え、デスクトップ編集を得意とする若手作家が台頭し、MVの制作人口が急増した。が、CMや映画のような既存の映像産業と比較して業態規模は小さく、フリーランスのライターである私個人が、一通りご挨拶できる程度の狭さであった。