[ナガコが見た!ミュージックビデオ日本史]Vol.12 サロンイベント「スナック永子」を振り返る番外編 [最終回]

もちろん、MVの制作者たちは、個々に様々な見解をもつ。80年代黎明期よりライブパッケージやテレビ番組も含めた音楽映像を手掛けてきたディレクターと、PCで個人制作するアニメーション作家とでは、MVの解釈も棲み分けも異なる。プロダクションにもカラーがあり、制作者個々人にもそれぞれの哲学がある。

様々なクリエイターを連日連夜に渡って訪ね歩く間、異なる解釈の制作者同士が、交流する場があまりないと気づかされることが度々あった。そこで、何度か交流会を開催してみたところ、会話の主題が労働条件や権利にまつわる問題提起に終始する傾向がみられた。それはそれで大切なので維持するとして、より気楽に、よりクリエイティブに、もっと馬鹿馬鹿しく、大爆笑しながら泥酔できる「遊びの場」を設けたいと考えた。それが、「スナック永子」の原点だ。

無論、リアルなスナックではない。ラフにお酒を飲みながら、映像を見ながら、交流を楽しむ場の提供という意味合いにおいてのスナックである。とはいえ、スナックというからには礼節を重じ、きちんとドレスをめかしこみ、ヘアメイクも整えたい。そして、女性の仲間も集めたい。最初にスカウトするのは、彼女しかいない。

声をかけたのは、当時、世界最大級のデジタルフィルムフェスティバル「RESFEST」の日本のディレクターを務めていた盟友、山本加奈(後「White-screen」編集長、現「NEW REEL」編集長)だ。世界に評価されるアートフィルムとしての日本のMVおよびその制作者を広く知る彼女と、MVライターの当方がタッグを組めば、映像サロンは成立する。他にも女性有志を募り、ガチでドレスアップするスナックの布陣を整えた。

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2020年11月27日のIT記事

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