Vol.09 「メディア」について考える(その3)~スマホ環境がもたらす意味体験[映像表現と気分のあいだ]

Vol.09 「メディア」について考える(その3)~スマホ環境がもたらす意味体験[映像表現と気分のあいだ]
拡大する(全5枚)
前回は、メディア論の泰斗であるマクルーハンの有名なフレーズ「メディアはメッセージである」の紐解きを試みた。メディアはコンテンツ以上のインパクトを私たちの意味体験にもたらす。では今はどうなっているのだろう。

情報がデジタルに一元化され、手のひらサイズのスマホがその媒介者(デバイスメディア)となり、さらに人々の情報の受発信/記録/再生/流通が自由になっているのが今のメディア環境だとするなら、それは私たちにどんなメッセージ=暗黙裡の意味体験をもたらしているのか。今回はこの部分を仮説していきたい。

前回も若干触れたが、メディアのもたらす影響には人間の挙動などの「現象面」の部分と、インプットされる環境や情報に依存する「意識面」がある。ここで焦点を当てるのは主に後者ということになる。

スマホ時代の「メッセージ」前述したスマートフォンとデータのメディア環境に加え、現在のコロナ禍、そして今後はさらにスマート住環境やMaaSなど、生活のデジタル化・データ化はさらに進むだろう。その中で、私たちにもたらされている暗黙的な意味体験が、大きな端境期にさしかかっていることは間違いない。このことは、どんな表現や映像表現がこれから発生してくるのか、ないし望まれるのか、ということをみつめる上でも、外せない視点になってくるだろう。

前回のマクルーハンの「バックミラー」という譬えでもわかるように、現在のメディア環境にいる者は「その中にいるのに、それを感知しにくい」というビハインドがある。自分で自分の意味体験の変化をリアルタイムに取り出す、というのはなかなかややこしい。自分自身も日々そこで営為しつづけている現場(すなわち日常)、ここから無理やり意識を離してそれを客観的に見よう、というのだから相当ストレスフルだったりする。

この記事の画像

「Vol.09 「メディア」について考える(その3)~スマホ環境がもたらす意味体験[映像表現と気分のあいだ]」の画像1 「Vol.09 「メディア」について考える(その3)~スマホ環境がもたらす意味体験[映像表現と気分のあいだ]」の画像2 「Vol.09 「メディア」について考える(その3)~スマホ環境がもたらす意味体験[映像表現と気分のあいだ]」の画像3 「Vol.09 「メディア」について考える(その3)~スマホ環境がもたらす意味体験[映像表現と気分のあいだ]」の画像4
「Vol.09 「メディア」について考える(その3)~スマホ環境がもたらす意味体験[映像表現と気分のあいだ]」の画像5
編集部おすすめ

当時の記事を読む

PRONEWSの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

ピックアップ

もっと読む

「スマートフォン」に関する記事

「スマートフォン」に関する記事をもっと見る

次に読みたい「スマートフォン」の記事

次に読みたい「スマートフォン」の記事をもっと見る

ITニュースランキング

ITランキングをもっと見る
お買いものリンク