DJI、新スタビライザー「DJI RS 3」「DJI RS 3 Pro」、伝送システム「DJI Transmission」発表
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DJIは、新スタビライザー「DJI RS 3」「DJI RS 3 Pro」と、伝送システム「DJI Transmission」を発表した。ラインナップと希望小売価格は以下の通り。

  • DJI RS 3(単体):税込66,000円
  • DJI RS 3 コンボ:税込79,200円
  • DJI RS 3 Pro(単体):税込99,000円
  • DJI RS 3 Proコンボ:税込123,200円
  • DJI Transmission コンボ:税込286,000円
これらの新シリーズは、操作性が向上し、シームレスかつ直感的に撮りたい映像を撮影できるという。DJI RS 3とDJI RS 3 Proは、前モデルのRoninシリーズから大幅な改良を経て設計され、DJI TransmissionはDJI史上初の独立型ワイヤレス映像ソリューションで、レシーバー、モニター、コントローラー、そしてレコーダー機能が一つに統合されている。

DJI RS 3DJI RS 3 ProRoninエコシステムが新たに加わったことで、よりシンプルな撮影ワークフローで、セットアップや操作に気を取られることなく、目の前の撮影に集中することができるとしている。

DJI RS 3とDJI RS 3 Proは、新たに搭載された自動軸ロック、性能が20%アップした第3世代RS安定化アルゴリズム、ワンタッチキャリブレーション機能などに対応し、優れた効率性や信頼性を提供するとしている。

DJI TransmissionDJIシニアプロダクトラインマネージャーのPaul Pan氏は次のようにコメントしている。

コンテンツクリエイターのニーズや要求を私達は重要視しています。2014年、最初のRonin製品リリース以降、私達は継続的に映像業界のプロの方々から製品フィードバックをいただき、次々と生まれるユーザーの課題に応えるため、改善を重ねてきました。今回の新製品も頂いたフィードバックをもとに、デザインや安定化機能、ジンバル制御などを最適化し、高い実効性と信頼性、そして優れた効率性を備えた次世代のスタビライザーを設計しました。

また、今回の発表はスタビライザーだけではありません。我々は映像伝送技術の重要性も理解しており、規模の大きな撮影現場においてどんな課題が生じているかも把握しています。新製品DJI Transmissionは、伝送範囲や映像の遅延、信号ロストのような問題を克服し、地上撮影向けに最大6km(日本国内:4km)の伝送範囲を実現しています。


DJI RS 3DJI RS 3は様々な新機能を搭載し、刻々と状況が変化する撮影現場で撮影準備が迅速に行えるため、思い立った瞬間に撮影に取り掛かれるとしている。再設計された軸ロックシステムにより、プロセス自体を自動化。ジンバルの電源を入れるだけで、自動で軸ロックが解除、ジンバルが展開し、素早く撮影を開始できる。

また、電源ボタンを1度押すとジンバルはスリープモードに入り、デバイスの電源オン/オフや収納、移動がよりスピーディに行える。さらに、クイックリリースプレート上でカメラの取り付け位置を記録できるため、カメラを取り付ける度にバランス調整を繰り返す必要がなく、迅速にペイロードの準備を整えることが可能だ。

新たにBluetoothシャッターボタンにも対応し、カメラ制御ケーブルを使わず自動でカメラと接続できる。重量わずか1.3kgの軽量ボディに、パワフルな安定性能を搭載。片手で簡単に持つことができ、積載量(試験値)は3kgを達成、多くの主要ブランドのデバイスの取り付が可能だ。

第3世代RS安定化アルゴリズムにより、安定化性能が前モデルDJI RSC 2より20%向上したという。ローアングル撮影や走りながらの撮影、走っている車での撮影がより容易になったとしている。焦点距離最大100mmのレンズに対応できるSuperSmoothモードは、さらに高い安定性能を発揮、ブレのない映像を撮影可能だとしている。

DJI RS 3は安定性向上に加え、前モデルRSC 2よりもディスプレイサイズが80%大きくなった。1.8インチのOLEDフルカラータッチ画面を搭載し、より設定変更しやすい設計になっているという。ジンバル設定の大半をスマートフォンのアプリでアクセスせずに、タッチ画面上で直接操作可能だ。

また、UIや操作フローが再設計されたことで、指先だけで様々な操作を行えるようになっている。これらの改良に加え、スライドすることでパンフォロー/パン&チルトフォロー/FPVのモードを迅速に切り替えられるジンバルモードスイッチ(物理スイッチ)を搭載した。

バッテリーグリップは最大12時間駆動。バッテリーはクイックリリース式のカートリッジ設計で、18WのPD急速充電にも対応している。ジンバルから取り外した際や使用中にも充電できる。


DJI RS 3 ProDJI RS 3 Proは、幅広い撮影シナリオに対応するカメラプラットフォームとして様々な機能を搭載。DJI RS 3 ProのアームはRonin 2のように、未切断カーボンファイバーシートで構成され、接合カーボンファイバー素材を使用していた従来のスタビライザーよりも軽量化、剛性も改善したという。アームが長くなったことで、バランス調整のためのスペースが確保され、Sony FX6やCanon EOS C70、RED Komodoといった広く使用されているプロカメラにも対応する。

また、ジンバル構造が最適化され、重量は1.5kgに抑えつつ、積載量(試験値)は4.5kgとなっている。DJI RS 3と同じく、自動軸ロック、Bluetoothシャッターボタン、1.8インチOLEDタッチ画面、ジンバルモードスイッチを搭載している。

DJI RS 3 Proはマニュアルレンズにも対応。DJI Ronin 4Dで使用された高性能LiDARフォーカスシステムを継承し、DJI LiDARレンジファインダー(RS)を装着することにより、屋内環境において14mの範囲で43,200点の測距点を検知する。トルクが3倍強化された次世代フォーカスモーターは簡単に取り付けることができ、マニュアルレンズのオートフォーカスを可能にする。従来のように、繰り返しキャリブレーションをする必要はないという。

さらに、DJI LiDARレンジファインダー(RS)には、DJI Ronin 4Dにも使われている独自開発のチップと焦点距離30mmのカメラを搭載。ActiveTrackの計算能力は60倍以上に向上、ActiveTrack Proにも対応しているという。これまで以上に被写体認識やトラッキングの感度と精度が進化し、プロカメラを使って、よりダイナミックな撮影シナリオでもクリアで安定した映像を撮影できるとしている。

DJI RS 3 Proは製品エコシステムも進化している。2つのRSA/NATOポートと1つのバッテリーポートが搭載されているため、新ブリーフケースハンドル、ツイストグリップデュアルハンドル、テザー制御ハンドルなど、様々なアクセサリーに接続できる。DJI RS SDKプロトコルを使用すれば、サードパーティのメーカーや個人の開発者でも、DJI RS 3 Pro向けにカスタム撮影ソリューションを制作でき、多くの開発者とエコシステムを拡大できる。

走っている車からの撮影や、ジブ、ステディカム、ケーブルカム、スライダーを使った撮影でも、DJI RS 3 Proは包括的な撮影ソリューションを提供し、創造の可能性を広げるとしている。


DJI TransmissionDJI史上初の独立型ワイヤレス映像伝送ソリューションDJI Transmissionは、DJI Ronin 4Dで採用された高性能の映像伝送技術を元に開発され、レシーバー、モニター、コントローラー、レコーダー機能をこのシステムに統合し、撮影体験を刷新するとしている。

このタイプのHigh gainアンテナは日本未発売となるO3 Pro伝送技術により、DJI Transmissionは地上撮影用に最大6km(日本国内:4km)の超低遅延伝送を実現し、従来のWi-Fi伝送から大幅にアップグレードしたという。1080p/60fps映像伝送や16-bit 48kHzでのライブ音声モニタリングに対応し、高品質の映像・音声遠隔モニタリングを実現している。

複雑な受信環境や建物の多い環境に対応するため、従来の2.4GHzと5.8GHzの周波数帯に加え、DFS(動的周波数選択)を追加し、最大23チャンネル(日本国内:18チャンネル)から選べるため、撮影クルーは、現地の状況に適した干渉のない伝送チャンネルを利用可能。周波数自動選択技術によって電磁環境を自動的にスキャンし、必要な時に素早く最適な無線チャンネルに切り替える。ユーザーは必要に応じ、最適なチャンネルを手動で選択、デバイス間の干渉を回避することもできるという。

ワイヤレスモニタリング7インチ1,500ニトのDJI高輝度遠隔モニターは、レシーバー機能が統合され、モニターにケーブルを繋ぐ必要がない。1つのトランスミッターに対し、複数のレシーバー(モニター)で同時受信することが可能で、異なる伝送ニーズに合わせ、制御モードと配信モードの2種類の伝送モードを利用可能。

制御モードでは2つのレシーバーを同時に使用し、モニタリングやジンバルやカメラを遠隔操作できる。照明や美術、小道具などを担当する複数のチームで撮影する大規模プロジェクトの場合は、制御モードに加え、配信モードを使用可能だ。配信モードでは映像を受信するレシーバーの数に上限はなく、撮影効率を高められるという。例えば、リアリティ番組のような大規模な撮影セットで、DJI Transmissionは、10台以上のトランスミッターから10台のデバイスに同時に信号を伝送できるため、従来の伝送環境で実現が難しかった、完全に息の合ったチーム間の連携作業が可能になるとしている。

DJI Transmissionは、パワフルな伝送ツールであるとともに、包括的な制御システムでもあるという。DJI RS 3 Proと併用すると、ジンバルとカメラのコントローラーとして動作する上、地上撮影用のRoninエコシステムと完全に連携し、より多くの機能を実行できる。高輝度遠隔モニターはジャイロセンサーを内蔵しており、独立型モーションコントローラーとしてDJI RS 3 Proを制御できる。

また、DJI Ronin 4D用ハンドグリップをモニターと併用すると、DJI RS 3 Proのオペレーターは、ジンバル、フォーカス、露出、録画の開始・停止を両手で操作可能だ。また、1080p/60fps H.264動画の録画・再生にも対応しているため、撮影現場で簡単に撮影した映像を確認できる。

Roninエコシステムはさらに拡張され、DJI TransmissionはDJI Master WheelsやDJI Force Proとシームレスに連携し、撮影者は撮影ニーズに応じ、様々な方法でカメラワークの制御が可能だ。

DJI PROでは、引き続き映像業界のプロと連携しながら、日々変化するクリエイターのニーズに応えられるよう製品の改良に努めるとしている。今年8月、DJI Ronin 4Dは、4:4:4:4イメージソース向けのApple ProRes最高画質モードであるApple ProRes 4444 XQコーデックに対応予定だという。また、DJI Zenmuse X9延長ケーブルのリリースも予定。このケーブルを使用することにより、Zenmuse X9ジンバルカメラをDJI Ronin 4D本体から取り外して使用することができ、撮影時の負荷重量が約80%低減。複雑な場所での撮影など様々なシーンで、フレキシブルかつ多様なカメラワークを実行できるという。

現在、DJIはLマウントアライアンスの公式メンバーとなり、Leicaとパートナーを組み、専用のZenmuse X9 Lマウントユニットを発表。DJI Ronin 4Dユーザーは、Leica、Panasonic、SigmaのLマウントレンズをカメラに装着できるようになるという。


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