令和2年、新たに国の史跡に指定される前方後円墳「光明山古墳」(浜松市天竜区山東)において、航空レーザ測量を実施。

平成30年10月18日、浜松市文化財課と株式会社フジヤマ等が協力して航空レーザ測量を実施しました。
その後、測量データを解析したことにより、古墳を立体的に表現できるようになりました。3次元画像は、樹木に覆われている地表面の状態を様々な角度から観察でき、古墳の立地環境や構造、残存状態を詳細に把握できます。

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今回の調査に関して、成果を紹介する講座と企画展示を開催します。

【講座】
『光明山古墳と浜松の前方後円墳』
開催日時 令和2年1月18日(土曜日)午前10時から正午まで
会  場 引佐協働センター 2階会議室(浜松市北区引佐町井伊谷616-5 地域遺産センター東隣)
問  合 浜松市地域遺産センター(電話053-542-3660)
申  込 不要(直接会場へ)
講  師 文化財課職員
内  容 国の史跡に指定される光明山古墳と浜松市内の前方後円墳について紹介

【企画展示】
開催期間 令和2年1月8日(水曜日)から令和2年3月29日(日曜日)まで
会  場 浜松市地域遺産センター(浜松市北区引佐町井伊谷616-5 電話053-542-3660)
内容 国の史跡に指定される光明山古墳の現地調査成果とレーザ測量成果を紹介

【光明山古墳の概要】
光明山古墳は墳長83mの浜松市内最大の前方後円墳。平成30年(2018年)に浜松市教育委員会が実施した発掘調査によって、墳丘全体を2段に造り、斜面には葺石が敷かれ、墳丘上には埴輪が並べられていたことが判明しました。埋葬施設は未調査ですが、墳丘の形状と埴輪の特徴から、5世紀中頃(古墳時代中期中葉)に築造された古墳と考えられます。

光明山古墳が立地する天竜の地は、遠江の南部地域や信濃への通行にとどまらず、奥三河や遠江東部にも繋がる交通の要衝です。古墳の立地環境からは、光明山古墳の被葬者には陸上交通網の開拓や掌握が期待されていたと捉えられます。なお、令和元年11月15日(金)に国の文化審議会が光明山古墳を国の史跡に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

【航空レーザ測量について】
航空レーザ測量は小型航空機やヘリコプターなどに搭載したレーザ計測機器からレーザを照射し、高精度・高密度に地表面を3次元計測するものです。レーザは森林や立ち入りが困難な場所でも計測できます。計測データを加工し、等高線図や断面図の作成に加え、任意の位置からの観察や鳥瞰図作成、動画作成等が簡易に行えます。
立地や構造を立体的に認識することや管理に役立ちます。


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[画像3: https://prtimes.jp/i/49248/13/resize/d49248-13-703929-3.jpg ]


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