奥川雅也、地元でのサッカー交流会で子供たちに伝えた「楽しさと身近さ」の意義とは。「それを忘れずに続けていれば…」
奥川雅也、地元でのサッカー交流会で子供たちに伝えた「楽しさと身近さ」の意義とは。「それを忘れずに続けていれば…」

6月15日~16日にかけて滋賀県の2箇所で行なわれた「奥川雅也サッカー交流会」。現在ドイツのアウクスブルクに所属している奥川雅也が、地元である滋賀県甲賀市でスタートさせてから3年目となったイベントだ。これまでは1日間であったが、今回は湖南市の石部小学校でも行われるなど規模が拡大された。

取材したのは15日に水口スポーツの森で開かれた午前の部。小学5年生が対象となり、30名弱のサッカー少年少女が参加した。

そこに参加したのが奥川雅也、そしてスペインでプレーしている勝島新之助、根本いぶきの3名。さらにゲストコーチが数名加わり、小学生とともにボールを蹴った。

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奥川雅也、地元でのサッカー交流会で子供たちに伝えた「楽しさと身近さ」の意義とは。「それを忘れずに続けていれば…」
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奥川雅也、地元でのサッカー交流会で子供たちに伝えた「楽しさと身近さ」の意義とは。「それを忘れずに続けていれば…」

昨年の交流会ではちょうど奥川雅也が怪我のためにプレーできなかったこともあってか、サッカースクールのようなトレーニングが中心だったが、今回は大人チーム対小学生全員の変則ハーフコートマッチもあり、センターサークル内に置かれたカラーコーンに向けてボールを蹴るというコーナーも。最も近くに止めた子供にはプレゼントも贈られていた。

そしてこのイベントの終了後には奥川雅也の囲み取材があり、そこで交流会の感想や欧州でプレーしたい子どもたちへのアドバイスを聞いてみた。

「近くに選手がいるだけで得るものがある」

――まずは3年目となったサッカー交流会の感想を。

1回目、2回目とうまく無事に終われたので、3回目もやりたいなっていう気持ちが強かったです。そしてたくさんのスポンサー様に集まっていただき、地元甲賀市の岩永市長の力添えもあって無事開催できたので、今はホッとしてます。

――昨年は怪我でプレーできませんでしたが、今年は子どもたちと一緒にボールを蹴ることができましたね。違った感覚があったのでは?

去年、子供たちには申し訳ないことをしたなと思っています。僕自身もオフに地元へ帰ってきて、子供たちとサッカーをするのがとても楽しみだったので、残念でした。

去年の分も今年は子供たちにいろんなものを教えて、良いものを持って帰ってもらえるように、僕自身も楽しみながらやりたいなと思います。

――ご自身もこの滋賀でサッカー人生をスタートさせました。今の滋賀の子供たちの印象はいかがでしょうか。

自分が子どもの頃よりやっぱり少し(人数が)減ってきているのかなとは思います。ただ僕が小さい頃にはプロの選手とボールを蹴るという機会が全くありませんでした。

僕が育った街で小さい頃にプロの選手と触れ合える時間をもっと増やしていきたいなと思っていたので、滋賀県全体でサッカー人口が増えるように頑張っていきたいです。

――先ほど子供さんから「どうやったらうまくなるの?」とかなりザックリした質問を受けてらっしゃいましたが、奥川選手はどのように答えましたか?

先ほども言ったとおり「小さい頃にプロの選手のプレーを見る」というのは、スタジアムに行かないとできなかったことですし、話を直接聞ける機会もありませんでした。なので「サッカーがどうやったら上手くなるのかな?」という質問はとても嬉しくて。

僕が返した答えとしてはやっぱり「近くに選手がいる」というだけで得るものっていうのはすごくあったと思いますし、目の前で「どうやってこういうプレーをするのかな」というのを肌で感じさせてあげることができたと感じていますし、うまく子供たちに伝わるように「選手を見るというのが1番大事だよ」と教えました。それでもわからなかったら、聞いてくれれば教えてあげるよと。

そうしたら、イベントの最後で「どうやったらキックが上手くなりますか」とか質問が出てきました。みんなそれぞれ得意になりたい部分というのがあるので、そういうことをこのようなサッカー交流会を通していろんな子供たちに教えてあげられたらいいなと思います。

「良いプレーをすれば、欧州の人はすぐ認めてくれる」

――今の子供たちはJリーガーになるだけではなく、奥川選手のように海外でプレーしたいという方が多いです。実際に経験されている方にとって、メンタル面ではどのようなものが大事だと感じていますか。

日本語が通じない国でプレーするというのは、相当な忍耐能力や日々のメンタルケアが必要ですし、試合以外でも精神的に難しいこともが多いです。

話が伝わらないというのは結構ストレスになるんですけど、海外の方は結構シンプルなんです。いいプレーをすればすぐ認めてくれますし、チームの輪に入れてくれる。

そういう意味では自分のサッカーに自信がありますし、だからこそ海外で9年もプレーできていると思います。

今、子供たちがサッカーを楽しんでいる気持ちを忘れずにずっと続けていれば、ヨーロッパなど日本を超えてプレーすることができるのかなと思います。

――昨年と比べて、今年はその「サッカーを楽しむ」点を伝えることが強調されたカリキュラムだったと思います。地元の子供たちの顔を見ていてどうでしたか?

最初はみんな緊張してたんですけど、やっぱりサッカーって面白くて、ボールを蹴っているとみんな笑顔になりますね。真剣にやってるからこそそれを楽しむということを学んでほしいので、今回はこのようなコンセプトで、みんなには「笑顔で楽しんでくれ!」と言いました。

――地元甲賀市で応援してくれている方々にメッセージを。

今季は怪我もあってなかなか試合に絡めず、甲賀市にいいニュースを届けることができませんでした。ドイツに戻って自分自身をもっとアピールできるようなプレーをして、試合に出続けて、良い結果を地元に届けたいです。

――お疲れ様でした!来年の開催も期待しています。

今シーズンはドイツで怪我に泣かされ、後半戦でもハンブルガーSVでなかなか試合に絡むことができなかった奥川雅也。ただコンディションについては子どもたちとプレーできる状態にまで回復しており、交流会で少年少女が見せた笑顔からエネルギーを受け取っていたようだ。

なお、取材した筆者はこの次の日に奥川雅也選手をゲストにお呼びしたラジオ番組を収録した。この模様は6月20日17時からFMおとくにで放送される「きょうとこれからラジオ」で公開される予定だ。

京都府のおとくに地域では86.2MHzで聞けるほか、スマホアプリ(iOS、Android対応)の「リッスンラジオ」では「選局→近畿」でFMおとくにを登録することができる。リスナーの質問にもじっくりと答えていただいたので、ぜひお楽しみに。