
サウジアラビアのアル・ヒラルを退団したネイマール。ブラジル代表で若くしてエースとなったスーパースターであり、まだまだ第一線で活躍できる年齢だ。
リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドが欧州を離れた今、ネイマールが世界の頂点に立てる最後のチャンスがやってきたともいえる状況。2月5日に33歳の誕生日を迎える彼がどのような選択をするか注目されている。
今回はそんなネイマールと対立関係になったことがある6名の選手を『Planet Football』からご紹介する。
キリアン・エムバペ
ネイマールとエムバペは、PSGでともに過ごした初期の頃は非常に親しい関係だった。しかし、リオネル・メッシが加入してから、二人の関係に亀裂が生じ始めたとされる。
エムバペの行動や態度が変わり、3人のバランスが崩れたことが原因だと言われている。「キリアンとは後に少し揉めたけど、彼が来た時は本当に重要な存在だった」とネイマールは最近のインタビューでロマーリオを相手に語っている。
「彼のことを“ゴールデンボーイ”と呼んでいたし、素晴らしい選手になると確信していた。よく一緒にプレーして、家に呼んで食事もした。でも、メッシが来てから彼は少し嫉妬しているようだったね。そこから態度が変わった。エゴを持つことは悪いことじゃないけど、サッカーは一人ではできないことを理解しないとね。」
リヴァウド

ネイマールとリヴァウドの口論が話題になったのは、2022年にネイマールが発言したコメントがきっかけ。「全盛期の自分なら2002年ワールドカップでリヴァウドのポジションを奪えた」というものだった。
リヴァウドはこのコメントに即座に反応し、自身のSNSで反論した。
リヴァウドの発言は彼への敬意を示しつつも、しっかりとネイマールの主張を否定するもので、多くのサッカーファンからも注目を集めることになった。
ネウソン・セメド

PSGに移籍する直前の2017年、ネイマールはバルセロナでの練習中に新加入選手のネルソン・セメドと小競り合いを起こしたことがある。
セメドがタックルを試みた際、ネイマールが激怒。二人の間に緊張が走った。幸いにもハビエル・マスケラーノやセルヒオ・ブスケツが仲裁に入ることで事態は収束したが、この出来事はPSGへの移籍直前だったネイマールの不安定な心情を象徴していたとも言える。
「当時は本当にイライラしたよ」とセメドは後に語っていた。「クラブに入ったばかりの状況で、いきなり重要な選手と揉めるなんてね。でも、彼が移籍するつもりだったなんて知らなかったし、彼にとっても大変な時期だったんだと思うんだ」
エディンソン・カバーニ

ネイマールがPSGに加入したばかりの2017年、いわゆる“ペナルティゲート”という事件が話題となった。リヨン戦でネイマールがPKを蹴りたがったものの、当時のエースであるカバーニが譲らず、さらにそれを失敗してしまった。この一件で二人の間に緊張が生じたと報じられた。
「確かにカバーニとの間に少し摩擦があったけど、それほど大きな問題ではなかった」とネイマールは後に語っている。
「3日後には話し合いで解決したし、もう問題にはなっていない。俺たちはプロの選手である前に人間だ。だから、個人的な部分をきちんと解決することが重要なんだ」と、カバーニとはすぐに和解したと明かしている。
ジャンルイージ・ドンナルンマ

2022年、PSGがチャンピオンズリーグでレアル・マドリーに逆転負けを喫した後、「ネイマールとドンナルンマが口論を繰り広げた」とメディアで報じられた。
ネイマールの方は、ドンナルンマがレアルの先制点に繋がるミスを犯したことに不満を抱いていた。一方でドンナルンマはネイマールのボールロストがレアルの追加点に繋がったと批判したと言われている。
ただし、ネイマールはこの報道を否定し、公にドンナルンマを擁護。ゴールキーパーが抱えるプレッシャーの大きさを理解している姿勢を示した。
ティアゴ・ジャロ

2021年4月、ネイマールはリール戦でティアゴ・ジャロを突き飛ばしたことによって2枚目のイエローカードを受け、退場処分となった。さらに試合後のトンネル内でも二人は言い争いを続けたという。
「彼は僕に怒りをぶつけてきたよ。自分のことを無視しやがってと言ってきた」とジャロは後に語っている。
「さらにテーピングを僕の顔に投げつけてきたりもしたんだ。