デンマーク代表として活躍してきたクリスティアン・エリクセン。
34歳の彼は、2001年のEUROで心停止を起こした後は植込み型除細動器(ICD)をつける形でプレーに復帰した。
だが、エリクセンは、7日のウクライナ戦でふたたびピッチに倒れると、病院へ搬送される事態になった。その後、エリクセンはSNS上ですでに退院して自宅療養中だと報告した。
「自分が大丈夫だということ、そして、家族と一緒に自宅にいることをお伝えしたい。
ICDの電気ショックを受けたことは、自分と家族にとって大きな衝撃だったが、2021年に起きたこととは全く違う状況だったことを伝えておきたい。体調はいいし、リカバリーも始まっている。
ピッチ上での選手やメディアチームのサポートと支援に感謝するとともに、長年にわたり自分と心臓をケアしてきてくれたドクターにも心から感謝している。
その専門知識のおかげで、自分のICDはまさに設計通りの働きをしてくれた。必要な時に守ってくれた。いまは回復や家族と過ごすこと、休暇を取って子供たちとサッカーをすることに専念する」
ICDは、不整脈など心臓のリズム異常を検知し、それを正常化しようとする小型の救命装置。
今回はICDが異常を検知して、心臓の鼓動を正常に戻すための電気ショックを与えた可能性がある。
『BBC』などによれば、胸を強く叩かれたような強い衝撃だったはずとのこと。
2021年に倒れた際には心臓が全身に血液を送り出さなくなる心停止を起こして意識を失ったので、今回とは状況が異なる。
エリクセンは18歳で代表にデビューすると、デンマーク史上最多となる151試合に出場してきた。
現在は塩貝健人と同じドイツのヴォルフスブルクに所属しており、契約はあと1年ある。
『TV2』などによれば、デンマーク代表OBのトーマス・グラヴェセンは、強い言葉で引退を勧めていたという。
「彼の妻がまたピッチに飛び込んできたのを見た。彼は彼女をどんな状況に追い込んでいるのか?
自分のことばかりではなく、もう少し先を見据えるべきだ。このようなことが起きたら、サッカーのことなどどうでもいい。
安全、健康、命に責任がある。これは命に関わる問題だと言うべきだ。いくら強調しても足りない。おそろしい」
50歳のグラヴェセンは、2002年ワールドカップにも出場した元スター選手。世界的強豪レアル・マドリーでもプレーしたが、スキンヘッドの『潰し屋』タイプでもあった。
エキセントリックな性格でも知られた彼は、引退後にアメリカに移住して得意のポーカーで稼いだ賞金を元手に投資で大成功して、200億円以上の資産を持つ大富豪にもなった。
なお、イタリアなどでは、そもそもICDを装着してプレーすることは許されていない。
筆者:井上大輔(編集部)
画像出典:Getty Images

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