
鉄道に乗ることを趣味とする“乗り鉄”の秘策が「大回り乗車」です。これは東京・大阪・福岡・仙台・新潟の大都市近郊区間に設定されたキップの特別なルールで、近郊区間内であればどのようなルートでも、最短距離の運賃で計算するというもの。要は隣の駅までの初乗り運賃、140円のキップで長距離移動ができるのです。
大回り乗車でコミュニティFM局受信
もちろん大回り乗車には制約は多く、重複区間があってはダメで、路線は違っていても同じ駅を2回通過することはできません。一筆書きで、終電までに隣の駅に到着すればいいのです。
東京近郊区間で初電から終電まで大回り乗車をすれば、関東一円500kmを超える乗車も可能。この大回り乗車をしながら、「各地のコミュニティFM局を受信しよう」となり、実際に決行してみました。
スタートは南武線の府中本町駅。ここで初乗り140円キップを購入して、7時30分にスタート。南武線を南下して東海道本線に入り、時計回りに350km先の東端、友部駅を目指します。車内で受信するので、ソニーの「ICF-SW7600G」。ロッドアンテナをすべて伸ばすことはできません。カバンの中で2段だけ出して使用しました。
コミュニティFM局は、区市町村内を放送エリアにしているので、地域内の沿線で受信可能なのは当然です。受信できることが分かっているのは面白味が無いため、駅のホームから隣接市の局を狙います。