【ライヴレポ】コブクロが過去最大規模の全国ツアーを完走!音楽の力で結ばれた数々の“奇跡”

【ライヴレポ】コブクロが過去最大規模の全国ツアーを完走!音楽の力で結ばれた数々の“奇跡”
【ライヴレポ】コブクロが過去最大規模の全国ツアーを完走!音楽の力で結ばれた数々の“奇跡”

コブクロ過去最大規模の全国ツアー『KOBUKURO LIVE TOUR 2015 “奇跡”』が、大盛況のうちに終了。まだまだ序盤戦とはいえ、すでに熟成された味わいのあった6月6日のさいたまスーパーアリーナ公演から読み取るに、おそらく今回のツアーは各地で確固たる“答え”を提示してきたツアーになったのだと思う。

ステージは、昨年好評だったセンターステージ型。アリーナ席の真ん中に360度ステージがあり、その巨大なステージ全体が曲ごとに回り続けたり、演出に合わせて静止する。どこの席の人でも正面で向かい合える仕掛けのため演者と客席との距離感はとても近く、さながら2万1千人規模のライヴハウスのような熱空間が作られた。ストリングス隊を導入し、圧倒的なサウンド力を打ち付けた「奇跡」でスタートを飾り、早々に黒田俊介と小渕健太郎は四方へ伸びた花道の隅々まで走る。客席の最上階まで届けようと、荒々しく、力強い歌声をさらに張り上げる黒田。「轍~わだち~」の歌詞にある<そんな時は 僕のところへ>というフレーズにあわせて自分の胸を指し、「もっと!」と煽る小渕。大合唱で応える観客とコブクロの求め合う想いが、一曲歌われるごとにガッチリと絡み合っていくのを感じた。

「今日は2万人集まっていますよ。ちょっと田舎でいったら町ですよ!もうご近所ですから。煮つけとか余ったら配りますから!」(小渕)

最初の挨拶からして爆笑のMCやメンバー紹介も、まるで仲間との立ち話のような軽さで行われる。しかし楽曲にまつわる話となると語る小渕の表情は真剣そのもので、誰もが息を飲んで耳を傾けていた。大地を思わせる雄大なメロディと、ひとつひとつのワードを丁寧に折り重ねていった叙情的な歌詞。彼らがどんな想いで歌を作り、人々に届けているのかを実感する。今やウェディングソングとして定評のある「永遠にともに」も、ふたりが向き合って歌うこのライヴ会場では、コブクロと音楽の繋がりを象徴する歌として新たな感動を与えた。

時には激しくシャウトして、時には風のように優しく、聴き手に壮大な景色と強いメッセージを届ける歌と演奏。アーティストの枠を超えたボケツッコミも完璧なMC。そして小渕の、リアルな体験談と生き様から成り立つ熱い楽曲トーク。それらは間違いなくコブクロのライヴの醍醐味なのだが、この日の小渕が語った音楽への想いも、真っ直ぐすぎて胸をしめつけた。その繊細な世界観を小渕のギターと黒田のボーカルのみで聴かせた「遠くで・・」では、小渕の歌に対する姿勢と亡き母への愛が見事にリンクし、思わず涙ぐむ人が続出。そして「桜」では可能な限り演奏の音数を減らし、最終的にはマイクさえ通さずふたりで向かい合って熱唱。高い天井に、温もりあるハーモニーが吸い込まれていく。そのアカペラがあまりにも美しすぎて、会場全体が震えた。

全力で歌い切った後、「大きな会場だからじゃなくて、黒田はいつでも、どこでも同じように全力で歌うんです。僕は、その声を届けたいという一心でやってきました。僕にとって音楽とは、心の中にあるフィルムを、黒田の声で“歌”に現像することなんです」と、感謝を込めて語った小渕。ところが、必死に路上ライヴを続けたデビュー前の感動秘話を受けて、ついに黒田が割って入る。「今おまえ言うてたやんか。彼は全力で歌っていますって。……休ませてくれ~!」。音楽へかける情熱はもちろん、志もプライドも同じふたりだが、どうやら体力やテンションにはデビュー前から差があったらしく。「今回のラインナップって、野球で言うたら全員四番打者なの。俺は2時間ウワーッ!ってやるじゃないですか。でも、“桜”、アカペラにしようか?とか言い出して!」と嘆く黒田。朝から晩まで際限なく演奏したい小渕のパワフルさと、それを断れずにいつも限界超えする黒田の苦悩秘話は腹の底から笑えるほどユニークだった。

とか言いつつ作詞が黒田と小渕、作曲は布袋寅泰というアッパーな新曲「NO PAIN, NO GAIN」から、再び速度を上げてラストを目指す。「42.195km」では小渕が花道から客席通路を走り回り、ステージに上がった瞬間にハープを吹き鳴らし、熱唱し、想像を絶するタフネスをアピール。まさに場内一体となったお祭り騒ぎムードの中、本編を駆け抜ける。とにかくウキウキ、元気ハツラツ、どっぷり感情的で丁寧な小渕。そんな小渕を圧倒的な存在感と器のデカさと歌唱力で支え、引っ張り上げる黒田。そのふたりからなる絶妙なハモリ(調和)が楽曲の良さをさらに際立てる。鳴りやまない拍手が全方向からふたりを包み込み、「奇跡の音です!」と大歓声に耳を澄ます小渕を完全に飲み込んだ。そしてアンコールには、小渕の父が亡くなった夜に見上げた星空を詞に残した「星がきれいな夜でした」など2曲を披露。特に大ラスで聴かせた「ココロの羽」では、見知らぬ観客同士が手を繋ぎあって歌う姿が、コブクロの歌の温かさを痛感させた。

タイトルにあるように、つまりは人々が生まれ、ここに生きること、音楽がコブクロとファンを繋ぐこと、こうして一か所で同じ感動を味わうこと――それらすべての“奇跡”が、感動というひとつの答えとなって、また明日へ向かう人々の背中を押す。思えばその力こそが、人々が日常の中でコブクロの音楽からもらっているパワーなのだ。ライヴとは、それを手渡しされる場所。コブクロの音楽の力に改めて感動する、そんな偉大なツアーだった。

文/川上きくえ

あわせて読みたい

気になるキーワード

  1. コブクロ ライブ
  2. コブクロ 曲
ランキングBOXの記事をもっと見る 2015年8月28日の音楽記事

「コブクロ + ライブ」のおすすめ記事

「コブクロ + ライブ」のおすすめ記事をもっと見る

「コブクロ + 曲」のおすすめ記事

「コブクロ + 曲」のおすすめ記事をもっと見る

次に読みたい関連記事「GLAY」のニュース

次に読みたい関連記事「GLAY」のニュースをもっと見る

新着トピックス

音楽ニュースアクセスランキング

音楽ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

芸能の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

話題のアーティストのライブ情報や最新音楽情報などをお届け。人気アイドルグループや注目アーティストのインタビューなども充実。