昨今、警察官や教師など、社会的な立場ある者の不祥事が後を絶たないが、現職の裁判官が犯罪に手を染めたというから驚きだ。

 大阪府警寝屋川署は8月29日、電車内で女性のスカートの中を、携帯電話のカメラで撮影したとして、府迷惑防止条例違反の疑いで、大阪地裁裁判官・華井俊樹容疑者(27=大阪府枚方市香里ケ丘)を現行犯逮捕した。



 逮捕容疑は同日午前8時半頃、寝屋川市駅付近を走行中の京阪電車車内で、30代女性のキュロットスカートの下に携帯電話を差し入れて、動画機能を使って撮影した疑い。近くにいた男性が取り押さえ、駅員を通じて警察官に引き渡した。

 府警によると、華井容疑者は容疑を認めており、「どんな下着をはいているか知りたかった」と動機を話している。所持していたスマートフォンには、盗撮したとみられる複数の女性の下着の動画が残っていた。

 華井容疑者は09年9月、司法試験に合格し、昨年1月から大阪地裁判事補。岐阜県出身。
昨年10月、絞首刑を合憲と判断し被告に死刑を言い渡した、大阪のパチンコ店放火殺人事件の裁判員裁判判決に、裁判官の一人として関わった。

 二本松利忠・大阪地裁所長は「現職の裁判官が逮捕されたと聞いて、驚いている。早急に事実関係の確認に努めたい」とコメントした。

 よりによって、人を裁く立場の裁判官が不祥事を起こすとは、考えられない話。残念ながら、華井容疑者には裁判官としての自覚がなかったようだ。

 なお、大阪地検は30日午前、華井容疑者を同容疑で送検。
同日、処分保留で釈放した。今後、任意で捜査を進め、処分を決める見通し。
(蔵元英二)