ニセ医師が2300人を健康診断

 医師免許を持っていない40代の男性が医師になりすまし、東京都板橋区の高島平中央総合病院で、10~11年に実施した区民向けの健康診断で、問診などを行っていたことが分かった。

 男性の健診を受けた可能性のある受診者は2363人で、このうち別の医師のチェックで再受診が必要と判明した人は111人を超えたが、「命に関わるような見落としはない」としている。病院は医師法違反の疑いで男性を刑事告発する方針。

 同病院によると、健診は区の委託事業で、男性は都内の人材紹介会社を通じて、健康診断担当の非常勤医師として10年5月に採用された。10~11年に週1、2日のペースで計44回勤務し、エックス線写真、心電図の診断や問診などを担当。計312万円の報酬を受け取っていた。健診以外の医療行為は行っていない。

 今年6月、男性が講師をしていた埼玉県の医療系予備校から「経歴詐称の疑いがある」と連絡があり、同病院が調査を開始。厚生労働省に医師登録を照会したところ、別の病院に勤務する実在の眼科医の名前をかたっていたことが分かったが、医籍番号が異なっていた。実在する医師は「男性のことは知らない」と話しているという。

 同病院は男性に医師免許証の原本を提示するよう求めたが「実家にある」と応じず、偽造したとみられる国民健康保険証を示して本人と主張。その後、連絡が取れなくなった。

 人材紹介会社は「他の病院2~3カ所にも、健診のために男性を紹介した」と同病院に説明している。

 この事件を受けて、同区では9月10日から区内5カ所の健康福祉センターに相談窓口を設置。区の保健師が相談に応じている。

 また、日本医師会は12日までに、医療機関が雇用している医師について、本人確認を徹底するよう全国の会員に通知することを決めた。
(蔵元英二)

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2012年9月15日の社会記事

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