赤井英和が不祥事で廃部の近大ボクシング部を復興へ

赤井英和が不祥事で廃部の近大ボクシング部を復興へ

 タレントで近畿大学(大阪府東大阪市)ボクシング部OBの赤井英和(53)が、廃部となった同大ボクシング部の復興に乗り出すことになった。

 同部は43年に創部し、全日本大学王座決定戦を11度制し、近畿学生リーグを36連覇した関西の名門。赤井を始め、68年メキシコ五輪銅メダリストの森岡栄治、元WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男らの強豪OBを輩出した。

 ところが、09年6月、東大阪市の路上で通行人に因縁をつけて暴行、現金を奪う事件が発生し、同月17日に同部員2人が強盗容疑で逮捕された。翌18日に同大は廃部を決定した。2人は強盗致傷や恐喝など計17件の罪に問われ、実刑判決を受けた。

 その後、部員は反省の姿勢を見せるため、学内や近くの商店街の清掃活動を続け、大阪市内のジムで練習をしてきた。OB会は復活を望む署名活動で、アピールしてきた。今年3月にOB会が同大に復活の嘆願書を提出していたが、事件から3年余が経ったこともあり、同大ではそれを認めた。

 10月25日に関西アマチュアボクシング連盟の緊急理事会が開かれ、同大の来年度の関西学生リーグへの参加が承認された。赤井は同部の総監督として、復興の手助けをする。

 赤井は同大在学中、80年モスクワ五輪の日本代表候補だったが、日本のボイコットでプロ転向。“浪速のロッキー”の異名でKOを積み重ね、83年7月にWBC世界スーパーライト級王座に挑戦するもTKO負け。85年2月の試合でKO負け後に意識不明に陥って開頭手術を受け、一命を取りとめたが引退。その後、タレントに転身した。昨年8月7日、日本アマチュアボクシング連盟が元プロでもアマの役員や指導者になれるように規則を改正し、赤井は申請を認められて、改正規則の適用第1号となっていた。

 赤井の所属事務所によると、タレント活動は継続し、指導はプライベートの時間を割く形になるという。現実として、復帰できても3部リーグからの再出発で、部員集めも一からとなり、復興への道のりは平坦ではないが、赤井の情熱と手腕に期待したい。
(落合一郎)

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