プロ注目の桐光学園・松井裕樹投手(3年=17)が、「第95回全国高校野球選手権大会」(8月8日開幕=甲子園)の神奈川県大会準々決勝で散った。
7月25日、松井を擁する桐光学園は強豪・横浜と対戦。2-3で敗れて、夏の甲子園に2年連続出場はならなかった。
今予選で2回戦、5回戦に続き、3度目の登板となった松井は、1-0でリードの4回裏にソロ本塁打を浴びて同点にされた。自軍が7回表に1点を挙げて、再びリードしたが、7回裏に2ラン本塁打を食らって、2-3と逆転された。桐光学園は8回表に無死一、三塁のチャンスをつくったが、得点できず、追い付くことはできなかった。
松井はこの試合で自己最速の149キロをマーク。8回を投げ、8安打3失点で、10三振を奪ったが、力尽きた。
試合後、号泣した松井は「自分がしっかり投げていれば…。入学してから3年目の夏を目指してやってきた。そこで負けてしまって悔しい」と話すのが精いっぱい。
昨夏の甲子園では、1回戦の今治西(愛媛)戦で22三振を奪い、1試合の大会奪三振新記録を樹立。その後の2回戦、3回戦、準々決勝でも三振を積み重ね、4試合で68三振を奪い、板東英二(徳島商=元中日)の83(58年=第40回大会)、斎藤佑樹(早稲田実=現日本ハム)の78(06年=第88回大会)に続き、大会通算奪三振記録の歴代3位に浮上した。
昨秋の県大会では準々決勝で平塚学園に敗れ、春のセンバツ甲子園出場はならず。しかし、“ドクターK”ぶりは健在で、今予選でも22回を投げ、23個の三振を奪っており、1試合当たりの奪三振率は9.41と高い。
今後の進路について、松井は「今は何も考えられない」とコメントしたが、プロ入り志向が強いとされる。
この日も、地元のDeNAを始め、巨人など国内8球団が視察。準々決勝で敗れたとはいえ、“ナンバー1高校生左腕”のプロ側の評価は変わらない。松井の夏は終わったが、各球団のし烈な獲得合戦が本格化する。
(落合一郎)
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