大阪府警阿倍野署は7月22日、電車内で女性の体を触ったとして、同府河内長野市立加賀田小学校校長・杉田憲治容疑者(56=同府富田林市向陽台)を、府迷惑防止条例違反(痴漢)容疑で現行犯逮捕した。

 杉田容疑者は「電車の振動で左手に持っていたポーチがお尻に当たり、自分を抑えきれなかった」と容疑を認めているという。



 逮捕容疑は、22日午前7時45~50分頃、近鉄南大阪線・矢田(大阪市東住吉区)~大阪阿部野橋駅(同市阿倍野区)間を走行中の電車内で、20歳代の女性の尻を左手の甲で服の上から触った疑い。車内は満員だった。

 大阪阿部野橋駅に到着した際、被害女性が杉田容疑者の腕をつかんで駅員を呼び、同署員に引き渡した。

 同日、杉田容疑者は休暇を取っており、友人に会うために、電車で大阪市内に向かう途中だったという。

 大阪府教育委員会によると、杉田容疑者は80年に教員採用され、河内長野市内の小学校で3年間、教頭を務めた後、今年4月に加賀田小学校に校長として赴任したばかりだった。

 勤務日ではではなく、休みだったということで、緊張感がなかったのだろうか。
「自分を抑えきれなかった」と言われても、そこを抑えるのが人間の理性である。

 杉田容疑者は教育者であり、学校のトップ。そんな立場の者が痴漢をはたらいたのでは、子どもたちに対して、示しがつかない。
(蔵元英二)