北千住に響いたガッツ石島の雄叫び。9・20『ガッツワールドvol.43』にてGWCシングル王座初防衛!

 「ハッピーエンドばっかりがプロレスじゃねーんだよっ!!」
 初代GWC認定シングル王者であるガッツ石島は、9月14日のTruth#6終了後こう叫んだ。
 実は同じ一言を、かつて石島はリング上で叫んだ事がある。初代GWC認定シングル王座決定トーナメント決勝、仲間割れをしたかと思われていた梁和平率いるデビルワールドと再度結託し、対戦相手の吉野達彦を叩き潰してベルトを腰に巻いた時である。悪くて仕方が無いガッツワールドの代表であったあの日。

 当日昼間に行われた『社長&代表権争奪マッチ』で、CHANGO&アミーゴ鈴木を破り代表の座に返り咲いた石島。セコンドに就いたデビルワールドの面々に対し、「今日は俺一人でやるから、みんなは戻ってくれ」と挑戦者の星野勘九郎に対して真っ向から一騎打ちを望んだ石島の言葉に引き下がるデビルワールド。
 そんな石島の気持ちが通じたのか、挑戦者決定戦をダイスケから勝ち取った星野も真っ向から勝負する。インディー界屈指のヘビー級選手二人によるタイトルマッチは、文字通り『肉弾相打つ』好勝負になった。ショルダータックル合戦に打ち勝った星野は、張り手とキックのコンビネーションからロープに飛んでフェースクラッシャー。早くも勝負をつけようとコーナーに登るが、戦前に「ダイビング・セントーンだけは何としても阻止する」と言っていた通り、星野の巨体を雪崩式ブレーンバスターで叩き付けた石島。更にリング上でぶっこ抜くブレーンバスターを決め、ペースを握っていく王者石島。
 チョップのラリーから『勘九郎カッター(STO)』で石島を叩き付けた星野が反撃ののろしを上げる。石島のフルネルソンを気合もろとも外すとエルボーの連打からショートレンジ・ラリアット。コーナー最上段からのミサイルキック。ボディスラムから拳を握り、ロープに走ってランニング・セントーンを石島の腹部に命中させる。思わず顔をしかめる石島。
 負けられない王者は星野のバックを制し、ストレッチプラムで絞り上げる。グロッギーになった星野に対し、続けて放ったのはコーナー最上段からのダイビング・ボディーアタック。ミル・マスカラスを彷彿とさせる石島の思いもよらない攻撃に観客は驚きの声を上げる。続けてデーモンボムを狙った石島だったが、リバースで叩きつけられてしまう。
 チャンスと見た星野はミドルキックの連打からブレーンバスター。石島の体重がモロにかかって大ダメージを負ってしまう。そして今度こそとどめを刺そうとコーナーに登った星野。誰もが王座交代劇を目の前にすると思われたその時。
 戻ったはずのデビルワールドがぞろぞろと乱入。角刈海坊主が星野の足を掴み、梁和平がパウダー攻撃を顔面に放っていく。館内からのブーイングをよそに、「ここが違うんだよ」とばかりに頭を指差す石島。視界を失った星野にラリアットからフェースバスター。レフェリーの稲葉稲三を誘導し、やりたい放題のデビルワールド。石島のコーナーへの串刺し攻撃を寸前でかわした星野は逆襲のスピア。そして高角度のチョークスラムで石島の巨体を叩き付ける。
 立ち上がった石島、至近距離からラリアットを叩き込む両者。エルボーに切り替えた星野が優位に立つとロープに走った…だが、それまでのダメージが響き、石島に決定的ダメージを与える事ができない。その隙を突いた石島が延髄斬りから正調デーモンボムで星野を叩き付ける。高さが足りなかったためカウント2でキックアウトされるが、直後のガッツルラリアットを食らうとさすがの星野もフォールを返す事ができない。石島が初防衛に成功する。

 「どうだ? 俺のプロレス、楽しかっただろう!? プロレスってのはなぁ、体だけでやるもんじゃねえんだ。頭でやるんだよ。俺はよぉ、このガッツワールドを仕切る、最強の悪(ワル)だよ。見たか! 俺のプロレス! お前らのプロレスなんて、一生かかっても俺のプロレスにゃ勝てないんだよ。わかったか? この野郎!」
 勝てば官軍、高らかに響くガッツ石島代表の言葉。この言葉に対して怒りを露にしたのはダイスケ。
 「いいかガッツ! 星野君がどれだけの思いでこのタイトルマッチに望んだかわかってるのか!! そんなチャンピオン絶対認めねぇからな! 俺が絶対結果出して、お前のベルトに挑戦するぞ」
 ところが石島はそんなダイスケに対し、
 「俺も心が広いから、挑戦受けてやろうかな〜って思うんだけど、どうもお前にはその権利が無いような気がするんだよね。俺の目に入るように、せいぜい精進するこったな」とそっけない返答。
 トーナメントを負傷により欠場してしまったダイスケ、そのトーナメントを勝ち抜いて栄冠を掴んだ石島。6月大会で復帰し、7月には6人タッグのベルトを奪取したものの、まだシングルでの大きい結果を出せていないダイスケは、この言葉がグサリと胸に突き刺さる。諦めきれないダイスケの復讐劇は、始まるのだろうか…?

 セミファイナルのタッグマッチで、ダイスケがSECRET BASEの清水基嗣&小川内潤と初遭遇。STYLE-E無差別級王者・竹田誠志との強力タッグを組み、いきなり大将格の清水からスライディングDでピンフォールを奪ってみせた。今後もしつこく上がり続けると宣言した清水、ガッツワールドとSECRET BASEの対抗戦も続いていく。

 社長&代表権争奪マッチで敗れ去ったCHANGOとアミーゴ鈴木は、デビルワールドの『平社員』として扱われる事になった。梁和平社長の檄を受け(受けるのは何故か毎回アミーゴ鈴木であるが)、GENTARO&マスクドミステリーの強力タッグと対戦。逆転のジャングルクラッチでCHANGOがミステリーにフォール勝ち。タッグ戦線に名乗りを上げる。

 STYLE-E、SECRET BASEという勢いのある団体(SECRET BASEは「イベント」と称されている)が乗り込んできたせいもあり、久し振りに行われた北千住大会は112名と超満員札止めの観客を集めた。今年の12月で旗揚げ6周年を迎える事もあり、ガッツワールドに勢いが出てきたと言えるかも知れない。
 だが、本当の勝負はこれから始まる。以前メイン会場として使用していた新木場1st RINGで、STYLE-Eは300人近い観客を集めている。同じく旗揚げから6年を迎えるガッツワールド。『桃源郷』となる日は、いつの日か。

(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))

ガッツ石島 試合後のコメント
「雁之助さんが引退した後、埼玉一のラリアットはこの俺様のものだ。ふじみ野市より春日部市の方が強いって所を見せてやったぜ。よく覚えておけ! 誰が来てもこのベルトは俺が守るからよ。GWCの王座が最高のベルトだって事を、この俺が証明し続けるから。ヨロシク! じゃあなっ!!」

◆『ガッツワールドvol.43』
2010年9月20日(月・祝)
会場:東京・北千住『シアター1010ミニシアター』(観客112人=超満員札止め)

<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>
○(王者)ガッツ石島(16分49秒 片エビ固め)●(挑戦者)星野勘九郎【大日本プロレス】
※ガッツルラリアット。初代王者石島が初防衛に成功。

<セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負>
○ダイスケ&竹田誠志【STYLE-E】(19分57秒 片エビ固め)●清水基嗣&小川内潤 ※スライディングD

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
○CHANGO&アミーゴ鈴木(9分38秒 ジャングルクラッチ)GENTARO【FREEDOMS】&●マスクドミステリー

<第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○田村和宏【STYLE-E】(8分23秒 腕ひしぎ逆十字固め)●山本SAN

<第2試合 アイスリボン提供マッチ 15分1本勝負>
○都宮ちぃ(8分30秒 ジャングルクラッチ)●松本都

<第1試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
松崎和彦&佐野直&○吉野達彦&山田太郎【666】(6分45秒 アスリートジャーマン)梁和平&末吉利啓【アライヴ】&●角刈海坊主&チェ・餃子マン

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