牛丼チェーン店の「すき家」を運営するゼンショーの小川賢太郎社長が先ごろ、店員不足で営業できていない事をとうとう正式に認めた。

 すき家をめぐっては2ケ月ほど前から全国の多くの店舗で突然「お客様の満足の為 パワーアップ工事中」との張り紙が張り出されていた。

いつも通り店を訪れた客が残念がる一方で、そのリニューアル工事が3週間も4週間も続いていることから、ネットでは「人手不足によって営業できないのでは?」との憶測が相次いでいたのだ。

 対するゼンショー広報側は「リニューアルと人手不足は別問題」と回答し続けてきた。

 「おかしいなとは思ったんですよ」。そう語るのは内装工事も受け持つある施工業者。

 「通常、チェーン店の内装工事なんて遅くても1週間、早ければ3日で終えちゃうもんなんですよ。1日でも工事が遅れれば店の営業もその分ストップして、相手に迷惑が掛かっちゃうわけでしょ。
ああいう現場の職人さんの手際のよさといったら、そりゃあもう相当なもんですよ」

 同社がそこまでして「パワーアップ工事中」という名の閉店状態を隠さなければならなかった理由は、その社風にあるという。

 「小川さんはゼンショーを一代で築きあげた創業者にして現会長兼社長。小川さんのワンマンに口を挟める社員なんていないでしょうね(笑)」(元飲食店関係者)

 ネットでは「ここまで待たせたんだから、いっそ“超すき家”みたいな全く違う店で再開する姿が見たい」などの声もあがっている。(明大昭平)