>>評価は日本と正反対? 国内では批判も、ドイツから称賛を浴びた日本政府のコロナ対策とは<<
しかし、現地で注目されているのは、新型コロナウイルスの感染拡大より、今回クラスターが起きた食肉工場の労働条件の悪さのようだ。現地の報道によると、労働者はルーマニアやブルガリアなど東欧からの労働者で、狭い部屋に10人ほどが閉じ込められ、そこに寝泊りして働かされていたという。衛生状態も悪く、「毎日奴隷のような生活をさせられていた」と証言する労働者もいるほどだ。
「ドイツでは、クラスターが起きたことより、労働条件の悪さがピックアップされ、報道されることの方が多いです。労働者が寝泊りしていた部屋の大きさは報道では具体的には明かされていませんが、2段ベッド4、5台が部屋いっぱいに敷き詰められるほどの大きさで、その中で生活している労働者の自分のプライベート空間はベッドのスペースのみだったという話も聞きました。人権侵害だと批判する人も多く、安価な商品の裏には安価で雇われている人がいることに目を向けるべきだという声が出ています。一部では、安価な製品の不買を訴えている人もいますね」(ドイツ在住日本人)