「情けない気持ち」中日投手が前代未聞の事態にため息 ルール改正にも発展、オールスターファン投票で起こった“川崎祭”
拡大する(全1枚)
 6月19日に開幕し、連日試合が行われている今シーズンのプロ野球。7月10日からは観客入場(上限5000人)が解禁されるなど、徐々に本来の形に戻りつつある。

 中止となってしまったが、この時期は例年オールスター戦が行われる時期。今年は7月19、20日に予定されていた。ファン・選手間投票や監督推薦で選ばれた選手のみが出場できる特別な試合として長年親しまれているが、過去にはファン投票により前代未聞の騒動が起こったことがある。

 >>代打に野茂、投手はイチロー?あの守護神もまさかの先発!“名場面の宝庫”オールスター、史上初の中止に落胆の声相次ぐ<<

 騒動が勃発したのは、2003年オールスターのセ・リーグ先発投手部門におけるファン投票。同年のセ・リーグは、序盤の混戦を抜け出した阪神が5月以降首位を独走。その阪神のエースだった井川慶が、チームの成績と比例するように得票数を伸ばしていた。

 ところが、6月17日の中間発表で、先発部門の1位が井川から中日・川崎憲次郎に。川崎は2000年オフにヤクルトから「年俸2億円・4年契約」という条件でFA移籍したが、右肩の故障でそれまで一度も一軍登板がなかった投手。普通ならばまずあり得ない展開に困惑するファンも少なくなかったという。

 不可解な状況をもたらした原因は、1996年に導入されたインターネット投票。1人でも多くのファンに投票してもらうことを目的とした制度だが、当時は1人で投票できる回数に制限はなし。この点に着目した一部ファンが匿名掲示板サイト『2ちゃんねる』(現5ちゃんねる)などで、“2億円ももらっているのに何もしてない川崎を嫌がらせでファン投票1位にしよう”と呼びかけ。その結果、川崎にはこの制度を悪用した膨大な組織票が投じられることとなった。