2011年のプロ入りからソフトバンクでプレーし、今季までに「202登板・76勝38敗20ホールド1セーブ・防御率2.69」といった通算成績を残しているプロ11年目・28歳の千賀滉大。自身の公式インスタグラムに投稿した内容がネット上で物議を醸している。


 問題となっているのは、8日に自身のインスタストーリーに投稿した内容。千賀は「千賀滉大が残留へ」という見出しの『スポーツ報知』(報知新聞社/電子版/7日付)の記事のスクリーンショットを添え、「まだ本当に何も決まっていません。これから話し合いなので、こういう確定していない記事は少し違う気がします」という文章を投稿した。

 千賀は10月19日に国内FA権を取得し、今オフに権利を行使するかどうかが注目されている。今回千賀がストーリー内に画像を投稿した記事では、チームの藤本博史新監督が千賀との面談実施や秋季キャンプ参加予定を明かしたことや、「来るということは大丈夫なんでしょう。そこは会社が止めてくれるやろうから」と残留への手ごたえを口にしたことが伝えられているが、千賀としては去就はまだ未確定というスタンスのようだ。


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 千賀のSNS投稿を受け、ネット上には「この記事見て残留かって安心してたのに実際は違ったのか」、「キャンプについて監督と話しただけで、まだ球団との話し合いはやってないんだな」、「周辺情報だけで残留へって言われたから違和感を抱いたのかな」と驚きの声が寄せられている。

 同時に、「残るならわざわざ否定なんかしないだろうしこれは移籍か?」、「今まではチームに残ると信じてたけど、この投稿みると出ていかれる展開も十分あり得るな…」、「本人の考えは分からんが、少なくとも権利行使の可能性はゼロではないんだろうな」と流出への懸念を強めるコメントも数多く挙がった。

 「千賀は2017年3月のWBC出場を機にメジャー志向を抱き、同年からは毎年契約更改の席上で球団にMLBへのポスティング移籍を直訴したものの退けられ続けている選手。そのため、来オフのポスティングを確約する球団が現れれば、今オフに国内FA権を行使してチームを去るのではという見方もされています。本人は権利取得からここまで行使するかどうかを明言していない中、今回残留報道に苦言を呈したわけですが、この様子を見て権利を行使する方向に傾いているのではないかと不安を募らせるファンも少なくないようです」(野球ライター)

 残留報道に態度を硬化させている様子の千賀。今後の球団との交渉に影響が及ぶ可能性もあるのかもしれない。


文 / 柴田雅人

記事内の引用について
千賀滉大の公式インスタグラムより
https://www.instagram.com/kodai_senga_/