今月8日に奈良市で応援演説中の安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者の伯父が15日、取材に応じ、山上容疑者の母親の宗教団体への献金の実態について証言した。山上容疑者は、この宗教団体に強い恨みを抱き、団体と接点のあった安倍氏を銃撃したという趣旨の説明をしていた。


 テレビ各局の情報番組ではこの話題を日大々的に報じているが、宗教団体は「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」。1954年に韓国で「世界基督教統一神霊協会(統一教会)」として設立され、日本では2015年に名称が変更されていた。

 これまでの報道によると、山上容疑者は「母親が多額のお金を振り込んで破産した。10代の頃から(統一)教会を恨んでいた」などと供述。安倍氏も祖父で元首相の岸信介氏の代から教会を日本で広めたと捉え、敵視するようになったと説明しているという。

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 「教団の本部は韓国だが、主に資金集めのターゲットにしているのが日本。
80年代は霊感商法が問題になり、被害者たちが弁護団を付けて被害者の会を結成。しかし、教団はそれだけにとどまらず、有名人たちを取り込んで『合同結婚式』に参加させ、広告塔として利用することになった」(週刊誌のベテラン記者)

 そして、1992年8月に行われた合同結婚式に参加したのが、歌手で女優の桜田淳子。合同結婚式で会社役員と結ばれ、桜田ら有名人が何人も参加したことによって、統一教会と脱会した元信者らを中心とする反統一教会側との間の訴訟問題がよりクローズアップされるようになった。

 「結婚式への参加を表明した会見で、桜田は姉の影響で19歳から信仰していたことを告白。おまけに、所属事務所の社長に200万円のつぼを売り付けていたことを、社長が認めたことで発覚。おかげで、以後、芸能活動を継続することができなかった。
いわば、自分が築き上げたものを教団にささげた形」(同)

 それでも、芸能界への未練があったようで、17年4月に都内で行われた音楽イベントでその歌声を披露。チケットが数分で完売するなど、現在も衰えぬ人気を証明した。

 18年3月には都内で単独公演を行って話題になったが、今回の事件により、表舞台への復帰が難しくなってしまった。