今は芸能人のちょっとした発言や振る舞いが、ネットで炎上してしまう時代だ。だが、かつては視聴者が意見を発信する手段が少なく、特にラジオ番組はテレビに比べて目立ちにくいため、今なら大炎上となりかねないハプニングが多く存在した。


 1991年3月にスタートした『伊集院光のOh!デカナイト』(ニッポン放送)には、「尾行マン」なるコーナーが存在した。これは街中で見かけた一般人女性を尾行しながら、家に帰るまでを実況中継するものだった。

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 このコーナーは相手には無許可で行うゲリラ的なものだ。もちろん個人が特定されないように、実際には存在しない要素を話したり、1日5分刻みで放送されるなど最低限の配慮はなされていたが、今ならば「ストーカー」として炎上しかねない企画だ。

 「尾行マン」の実況は伊集院自身が行ったわけではなく、ニッポン放送の新人アナウンサーの複数名が担当した。新人アナとっては、目の前の対象の動きを即興で実況するため練習にもなったようだ。
確かに、音だけで状況を伝える力はラジオのアナウンサーに求められるスキルだろう。それでも、今ならば許される内容ではない。かと言って、最初から対象者に取材許可を得たものでは、コーナーの臨場感がなくなってしまう。いずれにせよ、現在では実現不可能な企画と言える。

 「尾行マン」は人気コーナーの一つとなるが、後に大きなトラブルに発展してしまう。ある時にたまたまターゲットにし追いかけた女性が、ニッポン放送の大株主である大企業の代表取締役のご令嬢であると発覚。
当然、大人の事情で大問題となりコーナーが突如として終了してしまう。

 このエピソードは伊集院自身によっても振り返られており、「スタッフが飛ばされた」といった後日談がある。実際のところは定かではないが、場合によってはコーナー終了どころか、番組自体が打ち切りとなってもおかしくはないだろう。