十三代目・市川團十郎白猿と、娘の四代目・市川ぼたん、息子の八代目・市川新之助が9日、都内で行われたセイコー「時と日本文化プロジェクト」の発表会見に出席した。

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 3人はセイコーのグループアンバサダーを務める。
セイコーが「SEIKO HOUSE GINZA」を舞台に、日本文化の魅力を再認識する取り組み『SEIKO「時と日本文化プロジェクト」』を開始することを記念して行ったこの日の会見に登壇し、親子仲良くトークセッションを行った。

 2年6か月の延期を経て昨年、十三代目・市川團十郎を襲名した團十郎は「今も、一時間ちょっと前は歌舞伎座の方で舞台に立ちました。休みがないので、体調管理に気をつけながらやっています」とコメント。「時間とともに時代は変わっている。歌舞伎を演じる人も見ている人も総替わりしています。受け継がれたものを伝えることに葛藤を感じることがあります」と襲名後の胸中を明かす。


 今後についても「歌舞伎は様々な俳優によって受け継がれて今日に至る。でも最先端だった歌舞伎は、戦後から先輩をリスペクトして受け継ぐというものに様変わりして行った」と分析しつつ、「伝統を守ることが歌舞伎役者の心構えですが、昔のように最先端なことをやるのも歌舞伎をやるということ。それをやるのも必須科目だと思っています」と新しいことへの挑戦に前向きであることを強調した。

 会見後半は新之助が話題に挙がることが多く、ぼたんは弟の新之助について聞かれると、「花道とかモニターで見ている時にすごくハキハキとしていて、見ているだけですごいと思えます。稽古の時より何十倍も頼もしくなっているのを見ると、素敵だなって」と弟の成長を絶賛。「(昨年)12月の千秋楽の昼の部が終わった時、これ本当にすごいんだなと思ったので、勸玄(かんげん、本名)にあるセリフをやってもらって、私が相手側をして動画を撮ったんです。
それが思い出に残っていて、私が勸玄の姉であるということがすごく嬉しくなりました」と話した。

 ぼたんは自身の夢についても「たくさんのことに挑戦したい」と述べ、「連ドラや声優など、そういう自分が頑張ろうと思えたり、自分が勇気をもらえることにもっと挑戦していけたら」とコメント。新之助は夢について、「恥ずかしいから言わない」となぜか言葉を濁したが、團十郎がすかさずフォロー。「息子も貫き通すところがあって、成長を見れていいなって思います。言いたくないことは言わない」と述べ、「夢は歌舞伎役者ですかね」と自ら問いかけ。これに新之助が「違います」と即答すると、團十郎は困り顔を見せながら「違うそうです。
あとで家族会議します」と話して笑わせていた。

(取材・文:名鹿祥史)