立憲民主党の泉健太代表が、次の衆院選で150議席以上取れないと辞任すると表明した。低迷する支持率や、立民議員たちのトンチンカンな発言続きについにやけを起こしたのか?

立民の衆議院議員数は、現在100に満たない97議席だ。
統一地方選で絶好調だった日本維新の会の議席数は41。現在野党第二党の維新より議席数では倍以上多い。

では政党支持率はどうか?

時事通信社の調べでは4月は自民24.9%、立民3.6%、維新3.5%と、支持率では維新とほとんど変わらないのが現状だ。

この支持率で、次の衆院選で一気に50議席以上を取るというのは、ほぼほぼ不可能。退路を断って、やがて来るであろう解散総選挙に望むつもりであろうが、それにしても大胆な数字を出したものだ。

泉代表は5月10日の党会合で、蓮舫議員から「一番変わらないといけないのは代表の認識」と言われ、対する泉代表の答えは

「家に帰ってよく考える」

であったという。
まるで叱られておうちに帰る子どものような答えだ。

また若手・中堅衆議院議員からも、「与党に対峙する野党第1党として、共に背水の陣で戦う覚悟を決めてほしい」と突き上げを喰らっている。

今回の泉代表が言った「衆院選150議席未満なら辞任」という発言は、この若手・中堅議員の突き上げに答えたものであろう。

また党の会合では、立民議員の中からも「立民は何をしたいのかわからない」という意見まで出たという。立憲民主党議員がわからないのだから、投票者である有権者はもっとわからない。有権者としては立民が「何をしたいのか」ではなく「何をしたのか」で判断するしかない。


党内では補選全敗の責任について、泉代表はじめ執行部の交代論は出てはいないようだが、内部では確実にくすぶっている。かといって他の誰か、例えば枝野氏復活や蓮舫氏を代表にしたところで、次の衆院選で勝てるかというと、はなはだ疑問だ。

野党第二党の日本維新の会は、前回の統一地方選で「地方議員600人」を目標にし、もし600人に及ばなかったら馬場代表は辞任すると公言。結果、大躍進して地方議員は774議席を獲得した。

はたしてやがて来る解散総選挙で、現在の倍以上の150議席を立憲民主党は取れるのだろうか? それとも泉代表の辞任で終わるのだろうか? いまのままだと、現状維持すら難しいように思えるのだが・・・

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。
社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。