青少年が犯罪に手を染める理由は、人間関係や家庭環境など様々な要因が考えられる。未熟な精神性、それこそ大人が想像できない、思いも寄らぬ悩みが青少年にはあるものだ。


 1988年10月、千葉県銚子市の住宅街にて2日続けて火事騒ぎがあった。どちらもすぐに火は消し止められ、怪我人は出なかったが、2日連続で現れた「放火魔」に住民達は恐怖したという。

 やがて放火の犯人として、小学2年生、当時8歳の男の子が補導された。彼は近所に住むごく大人しい普通の子どもで、イタズラなどで放火を行うタイプではなく、捕まえた警察も近隣住民も驚いていたという。

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 男の子が2日間に渡り住宅に火を付けた理由の1つには、複雑な家庭環境にあったという。彼は祖父母と3人暮らしであり、両親は家庭にいなかった。
母は数年前まで一緒に暮らしていたが、彼より2歳年上の兄を連れて家出し、帰って来ていない。また土木作業員の父親も、家出した母親に愛想を尽かしたのか、仕事へ出たまま帰って来ず、結果的に男の子は両親に捨てられてしまい、祖父母に育てられていた。
 
 悪さをしても誰も叱ってはくれない環境から、やがて「火事になって皆が騒げば、家を出たお母さんが帰って来ると思った」という心境に陥り、少年は住宅に火を付けて回っていたのだという。

 その後、少年が両親と会えたのかは明らかになっていないが、健やかな少年時代を送れたことを祈りたい。