本企画の要諦は、単純な話で、ルノアールでハンバーグステーキを頼む人はあまりいないんじゃないか、とか思ったからである。適当で申し訳ないです。



 話しやすさや居心地が抜群の有名喫茶のハンバーグステーキの味はやはり抜群なのか。有名な庶民派の喫茶のハンバーグステーキはどうか。静かな観光地にぽつんと長くやっている喫茶のハンバーグステーキはうまいのか。そこらへんを一軒家の洋食屋なども含めて、随時お送りしようと思う。

 今回は、足立区西新井の《たつみ亭》さんに向かった。テレビで安藤美姫さんが、「世界一おいしい!」と絶賛していたハンバーグである。


 で、まず<舎人ライナー>に乗ってみることにした。舎人ライナーは、JRの日暮里駅か西日暮里駅から乗れるが、始発の日暮里駅が、乗り換えもエキナカで容易なので断然便利だろう。  
 閑散としたホーム…。駅舎もライナーもすごく新しい。車内のひとり掛けの椅子にゆっくり座ると、無人のライナーが走り出した。ものすごいスピードである…。
急カーブも全速力、車両が小さめのこともあり時速100km以上くらいの体感があったがどうか。家々が密集するだけの天空の景色をみながら終点の見沼代親水公園駅まで。改札を出て散策するが、まもなくランチの時間が始まってしまうので急いで戻る…。

 西新井というところは、JR北千住駅から東武伊勢崎線で4分くらいのところにある。
 改札を右に出てみずほ銀行に沿って歩き、小さいトンネルを抜けた先の西新井文化ホール(ギャラクシティー)の前あたり。徒歩5分もかからない。


 たつみ亭さんは、まさに山小屋風喫茶の雰囲気のステーキハウス。
 抜群の鮮度のプチトマトサラダをフレンチとサウザンアイランドの2種のドレッシングで味わう。最高だ。そしてミディアムレアのハンバーグステーキ登場。鉄板の上でジュージュー音を立てているのが堪らない。
 肉! という感じである。
でもしつこくはないが、シェフの技だろうか。隣客から「おいしい〜」という歓声が上がる。レアをバターでいただくのも通っぽいが、しばらく鉄板の上で焼かせておくとちゃんと火が通るので、こちらのほうが食べ甲斐があるから個人的にはおススメだ。大好物の温野菜(笑)もにんじんやいんげんなど各種ついてくるので、ビールも飲めるかもしれない。地元で愛される気楽な雰囲気のレストランでの、幸せな昼食であった。