【雅道のサブカル見聞録】“うみねこ”は通常通り発売です

 今週、話題の美少女ガンシューティング『ぎゃるがん』の審査問題で緊急事態発生中のアルケミスト。あのゲームのどこがマイクロソフトのCEROに引っかかったのか…心当たりがありすぎて逆に分からないが、それはさておき、年末に発売される本当の意味での目玉ソフトを忘れてはならない。PS3で12月16日発売の『うみねこのなく頃に 〜魔女と推理の輪舞曲〜』だ。

 本作は、『ひぐらしのなく頃に』でお馴染みの竜騎士07原作同人ノベルゲーム『うみねこのなく頃に』の1〜4のエピソードを収録したもので、孤島の洋館で起こる連続殺人を、主人公である右代宮戦人が解決していく推理モノ。と、思いきや、いつも竜騎士作品通り、魔女だの量子力学などが入り交じったオカルト方向に進んでいく。しかもノベルゲームには必須といえる選択肢と呼べるものが存在しない。立ち絵が無ければ電子書籍を読むのとそう変わらない仕様。慣れないと困惑する展開だが、一度ハマるとこのトンデモ展開が逆にクセになって来る作品だ。

 コンシューマーへの移植にさいしキャラクターデザインを『びんちょうたん』でおなじみの江草天仁が担当。ゲーム中にすべてのシーンは1920×1080のフルHD。BGMは原作音源をリマスターしたもの110曲収録。キャラクターはフルボイス。アニメ版の声優陣が声を担当している。立ちグラフィック数は、本作のメインキャラであるベアトリーチェだけでも500パターン以上だ。キャラ数も他のノベルゲームに比べて遥かに多い本作。情報が公開される前は「PS2で十分だろ」とか思っていたが、これほどのボリュームとなるとPS3で発売なのも納得できる。

 さて、本作はもう審査済みなので、余程ことがなければ発売はずれないであろう。竜騎士ファンはもちろんのこと、一気に4つのエピソードがプレイ可能なので、今までプレイしたことない人も一度プレイしてみてはどうだろうか。価格は税込8,379円と、ひと昔前のスーファミソフトかエロゲ並の価格だが、その辺は作品のボリュームと特典内容に期待しよう。

 しかし、『ぎゃるがん』のようなセクシャル描写には相変わずゲーム業界は厳しいな…。流血やグロ描写には意外と寛容なのに。やはり、このジャンルの救済のために、再びセガのハード参入を期待したい。まあ無理だろうけど…。(斎藤雅道)

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