2016年は早々から、ベッキー不倫疑惑、SMAP解散騒動、清原和博逮捕などが続き、芸能ニュースが目白押し。その陰に隠れて定期的におこなわれていたのが、中堅芸人の解散である。



 今週には、「体操せ~んしゅと~♪」のフレーズでおなじみの弾丸ジャッキーが解散を発表。元体操選手のオラキオ、元自衛隊のテキサスという異色コンビは、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気企画「第20回 博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~」で14年7月に優勝。B級インド映画をパロディにした“オラキオ体操クラブ”はスマッシュヒットしたが、およそ13年にわたる活動にピリオド。今後は、互いにピン芸人としての道に進む。

 今年の特色は、キャリア10年前後のコンビが袂を分かつことだ。弾丸ジャッキーほどの露出はなかったものの、『キングオブコント 2011』で準決勝にまで進んだケチン・ダ・コチンも、この3月1日、およそ9年にわたるコンビ生活に別れを告げた。


 けいたまんが得意のギター演奏をしながら、吉田幸市がツッコむという芸風だったが、歌ネタのジャンルでも確固とした地位を確立できなかったのが原因だ。すでに、イケメンの吉田は芸能界を引退。スキンヘッドで、いかにも芸人らしいけいたまんは、ピンで再スタートを切っている。

 1月には、巨匠が芸歴7年で解散の道を選んでいる。14年と15年には、“キングオブコント”で決勝進出をはたしている実力派。『平成26年度 NHK新人お笑い大賞』でも準優勝に輝き、コントの腕前はホンモノだった。


 ネタ作り担当の岡野陽一は、ギャンブルが大好きで借金800万円を芸人で返済しようと必死。そのパワーから生まれるブラックユーモアたっぷりのネタは、通を唸らせただけに、解散は悔やまれる。その岡野は芸人を続行。堅実主義の本田和之は、すでに芸能界を去っている。

 ちなみに、キングオブコメディが解散せざるを得なかったのも、今年の出来事。こちらは、高橋健一容疑者のマニアックな癖が仇となったが…。