山の中を歩いている時など、時折昭和40年代くらいの缶コーラの空き缶(250ml)を見つけることがある。これは1965年に新発売された商品。その昔、缶コーラは50円だったのだ…。
ちなみに、350mlのアルミ缶コーラが出現したのも、せいぜい1970年前後のことである。
現在、ジュース最安値は、10円ジュースだろう。
大阪中央卸売市場の(株)大阪地卵の倉庫付近にある10円ジュースの自販機は有名。
また、世界遺産の石見銀山のある島根県太田市。JR太田市駅前商店街で春と秋に年2回開催される「彼岸市」にて、ガラスのボトル内をジュースが噴き上がる“噴水ジュース”の自販機が、かつて1962年(昭和32年)の星崎電機さんによる同自販機発売時と同じ値段の10円ジュースとして復活しているのも報じられているところ。
各メーカーにも展示品しかない、というこのレトロマシーン自体にも興味を引かれる。
いっぽう。
最近では100円ジュース、60円コーヒーなどの自販機に出くわすのが当り前になった。本来、そうでもしなければスーパーの値段と対抗できないから当り前といえば当り前なのかもしれないが。
(株)フジタカさんの激安自販機ビジネスのスタイルは、飲料メーカーからのリースではなく自販機をフジタカさんから個人(法人)購入し、各メーカーがこぞって同社に売りにくる激安ジュース・おでん缶の類・タバコ・お菓子から…日用品まで(自販機に詰め込めるなら何でも想定)を、ひとつの自販機に思い思いに詰め込んで売ってください、というものだ。
さて、なんとタダの自販機もある。
自販機最大手の富士電機リテイルシステムズが開発した「災害救援ベンダー」は、その1号機をカルピスが導入。上野公園の公園案内所前に設置されたが、災害時には、保冷などの機能をストップし、タダで持っていってもらうように電力を切り替えるのだという。現在では、各社が開発にしのぎを削り(鍵無しで開ける構造の開発などが大変なようだ)、キリンやサントリーなど各飲料メーカーが参入しているので、あなたの家の近くの災害支援ベンダーを探してみるのも一興かもしれない。これについては、
「阪神淡路の震災に遭ったが、缶コーヒーでカップラーメンをつくって食べたものです。意義はあるんじゃないかな」(都内の60代男性サラリーマン)
という意見もあった。
激安飲料は、市民の味方でもあるのかも。
激安自販機ジュースあれこれ
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