昨年「日本レコード大賞」の大賞を受賞した「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(以下三代目)」が大賞受賞のため1億円の“裏金”を支払っていたことを、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)が報じている。

 同誌は誌面に1通の請求書の写しを掲載。

その請求書とは昨年12月24日付で、発行元は郷ひろみ小泉今日子らが所属する「バーニングプロダクション」で、EXILEや三代目らが所属する「LDH」に対し「年末のプロモーション業務委託費」として1億円を請求したもの。「バーニング」の周防郁雄社長は「芸能界のドン」として知られ、毎年行われているレコ大には周防氏の意向が大きく反映されているという。

 昨年は三代目の「Unfair World」が受賞したが、昨年6月ごろ、周防氏は「今年はAKB48で決まりだ」と公言。しかし、審査が始まると三代目の所属レコード会社・エイベックスが三代目をごり押し。そのため、“裏金”が動き、バーニングがレコ大審査委員の票の取りまとめをした結果、三代目が大賞を受賞したというのだ。

 「ようやく出たかという感じ。
毎年、レコ大では同じことが繰り返されていたため、近年は関係各所から“不要論”が出ていた。もともと、SMAPを抱えるジャニーズ事務所は早々とレコ大から撤退。今年は58回目だが、とんでもない舞台裏が明らかになってしまっただけに、60回の節目となる再来年あたりでその歴史に幕を閉じた方がよさそうだ」(音楽業界関係者)

 同誌によると、今春には腐敗したレコ大を浄化したいという向きもあり、匿名の告発文がレコ大を主催する公益社団法人・日本作曲家協会に届いたというのだが…。

 ちなみに、三代目の受賞曲の売り上げは約20万枚。AKBの総選挙前に発売された「僕たちは戦わない」の売り上げはWミリオンだった。

*画像:新国立劇場