日本アニメ界の巨匠・宮崎駿監督が新作長編の準備に入っている事が判明。「スタジオジブリ」の鈴木敏夫プロデューサーが米国のイベントで明らかにしたことで、事実上の「引退撤回」として受け止められている。



 2013年、宮崎監督原作の長編アニメーション映画「風立ちぬ」が公開。同年9月に宮崎監督が長編映画の製作から引退する事が発表された。これまで何度となく引退宣言をしてきた宮崎監督だったが、2013年の際には引退会見を開き、「僕は何度も今まで辞めると言って騒ぎを起こしてきた人間なので、まただろうと思われているんですけど、今回は本気です」と語っていた。

 今回の「引退撤回」に際して、一部では新海誠監督の「君の名は。」の存在があるとされ、映画関係者によると「新海監督の影響は大きい。刺激を受けた事は間違いない」とのこと。2016年8月26日に公開された長編アニメーション映画「君の名は。」は、公開されるや否や人気爆発となり、現在までに興行収入244億円を記録し、日本映画の歴代興行収入ランキングで宮崎駿監督の「もののけ姫」と「ハウルの動く城」を抜き、4位にランクインした。


 これまで数々の名作を世に送り出してきた宮崎監督。最新作の内容が気になるところだが、宮崎アニメに異議を唱えたのは、「まじかる☆タルるートくん」や「東京大学物語」の生みの親である漫画家の江川達也

 過去にある番組で、アニメと犯罪の関連性について議論が交わされた際に、「良くないのは宮崎アニメ。プロの目から見るとわかるんです。素人にわからないように巧妙にエロとバイオレンスが隠されているものが一番危ない」と宮崎アニメの表現方法に物申した。

 宮崎監督の最新作は一体どのような内容になるのか? 一般人の間で賛否両論が噴出する事は間違いなさそうだが、江川などのプロからの評価も気になるところだ。