俳優の中尾彬と女優の池波志乃が『終活夫婦』(講談社)の刊行記念トークショーを行った。そこで終活の一貫として、トレードマークの「ねじねじのストール」を200本ほど処分したと明かした。
夫妻は2007年に、中尾が命に関わる病気をしたのをきっかけに、千葉にあったアトリエの絵や写真1万点を処分するなど終活を進めてきた。

 終活は現在ブームといえるが、これは芸能人とて例外ではない。ほかにはどんな例があるだろうか。

 「中尾に同じく、モノを処分する断捨離系の終活では泉ピン子が知られますね。これまで受賞したトロフィーや賞状をすべて処分したそうです。自分が亡くなったあとに残されれば、遺族が捨てにくいだろうと配慮をしてのことでした。
また、俳優の高橋英樹は娘でフリーアナウンサーの真麻から求められ、33万トン分の荷物を処分したそうです。スーツ1000着、ネクタイ600本、本1500冊など、いかにモノがあふれていたかわかりますね」(芸能ライター)

 さらに、断捨離ばかりではなく、死後の事務整理をすでに行った芸能人もいる。

 「坂上忍は50歳手前の49歳で、相続や葬儀などについてはすべての準備を行いました。坂上は一度離婚歴があるものの、現在は独身です。そのため、遺産だけではなく、愛犬の譲渡先まで決めたそうです。同じく独身の女芸人のいとうあさこも50歳の壁が見えてきたころに、終活を思いたち、まずは遺影の撮影を終えました。
『これが一番泣けるだろう』と一升瓶を持って笑顔で映っている写真を選んだそうです」(前出・同)

 このほか、自らの葬儀でしゃべるナレーションを録音する予定のみのもんたや、自らの葬儀の演出案を考えている夏木マリなど、芸能界にはユニークな終活を行う人間が多い。やはり、最後まで個性的でありたい人たちなのかもしれない。