2月17日に発売された「週刊新潮」(新潮社)で、八百長の仲介役を務めた力士がいると報じられた。その力士は、横綱・白鵬の付け人である三段目・光法(29=宮城野)と見られている。
この報道を受けて、同日、特別調査委員会は光法を呼び出し、事情聴取を行なったが、八百長関与を否定した。八百長疑惑メールに関連して名前が出た14人を含む、調査対象の92人以外で、同委員会の聞き取り調査を受けたのは、光法が初めてと思われる。
その光法が、10日に引退届けを提出していたことが明らかになった。八百長問題が噴出し、クロであるならば、バレない内に逃げ切ろうとしたと思われても仕方がないところ。しかし、部屋関係者によると、「野球賭博に関与して、周囲に迷惑をかけた責任を感じていた。両ヒザ痛が再発して、地元である3月場所(大阪)を最後に引退することを半年前に決意していた。八百長問題とは関係ない」と擁護。3月場所が中止となったため、引退届けの提出を早めたという。
この光法の引退届けを、日本相撲協会は受理せず保留とした。協会は八百長問題発覚後に提出されたすべての引退届けを、本場所再開のメドが立つまで保留とする方針であることが明らかになった。これは、特別調査委員会への協力態勢の継続のためであり、疑惑がないのに八百長に絡む引退との憶測を周囲に抱かせないことが目的と思われる。
現状、光法が八百長に関与したかどうかは分からない。もし、横綱の側近がクロとなれば、疑惑は白鵬にも及ぶことは間違いない。なお、白鵬は光法の件には無言を貫いている。
(ジャーナリスト/落合一郎)
横綱・白鵬の八百長疑惑付け人の“逃げ切り”に待った!
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